ヴォルティススタジアム

ユース徳島対決をレポート!~2016プリンスリーグ四国第7節 徳島ヴォルティスユースvs徳島市立高校~

MF 8 前田波嶺

MF 8 前田波嶺

後半は立ち上がりに前田と藤原の連携から、山口が左足のシュートを放ち、得点を奪いに行く姿勢を前面に出す。早目に選手交代のカードも切り、攻撃面を活性化させて、この日ボールをキープして1人剥がしてからのチャンスメークや縦への持ち出しが良かった藤原を使って果敢に攻める。しかしながら、最後のところで相手の守備に引っかかってしまう。また、羽地監督が声を荒げたシーンもあった。左サイドを完全に崩して突破してクロスを上げた際に、中に1枚は先に入っており、その選手がしっかりと相手DFを引き連れて前に動いたが、後ろから誰も選手が入ってこれなかったところだ。得点を取るための形を作っていたのだが、肝心のフィニッシュを放つ選手が試合を通じてなかなかエリア内に入っていけなかったことが結果として、非常に悔やまれる。

MF 14 原田悠吾

MF 14 原田悠吾

それでも攻めに掛かるヴォルティスは30分に藤原のドリブルで相手の陣形を崩して、最後は原田がミドルシュートを狙うが枠外。この時間帯から両チームに足を攣る選手が多く出始める。藤原が引き続き個人で打開を図り、途中出場の岩佐や山田が好プレーを見せて何とかボールを前に運んでいたが、43分に裏を取られてしまい、相手を引っ張って止めてしまう。これがエリア内でのファールと判定されてPKとなり、これをNo.10郡に決められて0-2と更に厳しい状況となる。

しかしながら、得点への意欲を失っていない選手たちは、キックオフでの再開後からもう一度攻撃に掛かり、3分後のアディショナルタイムに入ってから1分経ったところで、右サイドで上手く途中出場の山田が入れ替わって突破し、最後は藤原のパスをもう一度山田が受けてゴールを決める。しかし、その後、窪北がイエローカード2枚によって退場してしまう。飲水やピッチに倒れる選手が続いたためにアディショナルタイム6分間という時間を、最後まで攻撃に使ったが、追い付くことが出来ずに、1-2での敗戦となった。

DF 2 佐藤優樹

DF 2 佐藤優樹

徳島対決となった試合は、全体として互いに力を発揮した部分や出来なかった部分があったように見受けられる。その中で、ヴォルティスは試合中の羽地監督の指示ではないが、ペースを握っていた時間帯の決めるべきポイントで決定的な場面を作れなかったことが敗因になってしまった。対する徳島市立はインターハイを視野に入れて、厳しさを出していくような指示が何度も出ており、前半の終了間際と後半の終了間際に得点を決めてくる辺りは、昨年の覇者としての強さが出ていたと言えるだろう。

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