ヴォルティススタジアム

【直前レポート】「最後の1試合まで何かを懸けて戦えるシーズンにしたい」(岩尾憲)。


前節・岐阜戦(1△1)では、決定機を数多く作りながらも決めきることができなかった。すると逆に失点を許して試合終了寸前までビハインドの状態。ラストワンプレーで岩尾憲が同点弾を決めてドローに持ち込んだが、勝点2を失った感は否めない。しかしながら、前向きに捉えることも必要。ラストワンプレーの直前、主審は両手を上げて試合終了を告げかけるところまでいった。試合後に岐阜の大木武監督が「選手たちには笛が鳴るまで最後まで戦えと散々言っている自分が、最後にレフェリーがほんの一瞬笛を吹きかけた時があって、その瞬間に私は勝ったと思ってしまいました。その後の失点です。選手にあれだけ言っているのに、自分ができなかったという反省はすごくあります」と言葉にしたが、大木監督だけではなく誰の目にもそう映った瞬間だっただろう。だが、実際は大﨑淳矢がボールを奪い返すと直ぐにサイドの馬渡和彰へと展開。まだ終了じゃないという雰囲気をピッチ上で作った。その直後に馬渡のクロスから岩尾が得点。開幕前にリカルド・ロドリゲス監督が話していた「勝者のメンタリティー」が言葉としてだけではなく、チームに宿りかけているように思えた瞬間だった。

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