ヴォルティススタジアム

【ユース】全国を懸けた一戦~第41回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 四国大会 徳島ヴォルティスユースvs愛媛FC U-18~

3チームで戦う第41回 日本クラブユースサッカー選手権四国大会は、5月20日にまず、徳島ヴォルティスユースがカマタマーレ讃岐U-18に3-1で勝利し、この試合に全国大会出場が懸かる状況となった。愛媛FC U-18にとってもヴォルティスから勝利を得ることが、全国大会にむけては大事なことに変わりはない。いずれにせよ、非常に重要な一戦となった。

■第41回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 四国大会
徳島ヴォルティスユース 1-4(前半1-2) 愛媛FC U-18
16:00キックオフ@徳島スポーツビレッジ(人工芝)
得点者:26分 松原蓮(徳島)29分・31分・73分 木田寿輝斗(愛媛)、82分 青野聖樹(愛媛)


■徳島ヴォルティスユース
GK 1 乾智樹
DF 2 市川健志郎
DF 6 久次米啓吾
DF 16 前田智基
DF 18 久米航太郎
MF 7 桒原呂偉
MF 10 藤原志龍
MF 11 山田誠人
MF 19 曽根嵩之
MF 23 松原蓮
FW 15 八木祐哉

SUB(出場した選手のみ)
FW 5 林優斗
MF 8 前田波嶺
DF 3 佐藤優樹
MF 20 森田凛

※公式記録が無いため、時間等は参考記録となります。

徳島スポーツビレッジにて16:00キックオフで行われた試合は、立ち上がりから両チームにシュートチャンスが生まれる展開。4分に藤原がドリブルからシュートを放ち、相手DFに当たって難しいコースに飛んだボールは、愛媛GKの平井が好セーブ。5分に愛媛はクロスからエリア内に木田が入るが、得点には至らず、逆にその後の速攻から中央を藤原が崩して、サイドからのクロスがバーに当たって跳ね返るなど、落ち着かずに目まぐるしい展開でスタート。

しかし、その後は両チームの特徴が出た試合展開となる。ヴォルティスが藤原を中心にボールを支配して、高い位置で試合を進めると、逆に愛媛が二宮と松岡の両CBがしっかり守って、シンプルにトップの木田のフィジカルや縦への突破で速攻を狙いチャンスを伺う。

松原蓮(#23)のゴールで先制した徳島。

そして、均衡が破れたのは26分。中央でスペースが出来たところに、藤原がドリブルを開始し、迷わずにシュート。こぼれ球に勇気を持って飛び込んだ松原が押し込んで、ヴォルティスが先制に成功する。

しかし、28分にエリア内で愛媛の木田をフリーにしてしまい、確実に決められて追いつかれると、31分にはクロスからのこぼれ球を再度木田に決められて、あっさりと逆転を許してしまう。

その後は、ヴォルティスは攻撃の糸口を探るも、ペースを掴めずに、愛媛は堅い守備をベースにして、青野や谷川がセカンドボールを拾い、ヴォルティスにペースを与えなかった。

後半に入ると、攻撃への勢いを強めるヴォルティスに対して、リードしている愛媛が自陣からなかなか攻めに出られなくなり、終始愛媛陣内でのゲームとなる。藤原や桒原がボールを引き出して、前へ仕掛けようとするが、ファーストDFの後のカバーリングがしっかり出来ている愛媛を剥がすことが出来ない。

すると、73分にボールロストからのカウンターを受けてしまい、縦パスに反応した木田が持ち込んで試合を決定づける3点目を決める。木田はハットトリック。

選手交代を含めて前線に層を厚くしたヴォルティスだったが、82分には強烈なミドルシュートを青野に決められて1-4とされてしまう。

全国が掛かった試合だけに、最後まで攻撃に出たヴォルティスだったが3失点後は、焦りからか形が作れなくなり、藤原が懸命に仕掛けるなどチャンスを作ったが、結局得点を奪うことが出来ずに、1-4というスコアでのショッキングな敗戦となった。

全国大会が懸かった大事な一戦で、互いに試合の入りから飛ばしていて、どちらに転んでもおかしくない内容だったが、結果としては得点後の試合運びであり、前半のうちに逆転を許したことが非常に悔やまれる。

愛媛はしっかりと追いつき、ストロングであるセンターバックの堅守と、粘り強い戦いで勝利を収めた。ただ、後半の立ち上がりから3点目までの約30分の時間帯はほぼヴォルティスがボールを動かして試合を支配した展開だった。

あそこで、ヴォルティスが得点をしていれば、一気に逆転の機運が高まったであろうが、そこで得点を奪いきれなかった点や、愛媛がきっちりカウンターから得点を奪った点が勝敗を分けたとも言えるだろう。

ヴォルティスにとって、全国は厳しい状況となったが、同一カードは7月1日(土)にプリンスリーグで組まれている。「ティーンズ四国ダービー」としてポカリスエットスタジアムで戦う試合は何としてもリベンジを果たして欲しいもの。プリンスリーグは首位愛媛FCを得失点差1で2位のヴォルティスが追う状況で中断期間に入っているが、首位奪還を目指して「ティーンズ四国ダービー」では絶対に勝利を掴んで欲しいところだ。

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