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ヴォルティススタジアム

『ティーンズ四国ダービー』のみどころ:マッチプレビュー(2)


最終回となる今回は、第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会四国大会から、個人のプレーにフィーチャーし、マッチプレビューをお届けする。

クラブユース選手権では、愛媛FCの戦術に押し切られる形で、カウンターから失点を重ねてしまった徳島ヴォルティスだが、今回の試合ではそのリベンジとすべく、自分たちの形である“攻撃”を打ち出していくことに変わりは無いだろう。

藤原志龍選手

その中で、何といっても押しも押されぬ注目選手となるのは、藤原志龍だ。トップチームの練習にも参加し、既にリカルドロドリゲス監督からの評価も高い。ユースでは2年生ながら決定的な仕事を担うチームの中心として期待される。プレーぶりは、巧みなボールコントロールからのパスやシュートなどだ。相手の逆を常に取るドリブルは複数の選手で対応しないと、簡単に奪うことが出来ず、藤原がボールを持つと、相手の守備にズレが生じるだけに間違いなくチャンスを作ることが出来る。

桒原呂偉選手

そして、キャプテンの桒原呂偉は運動量豊富に中盤でボールを受けて、仕掛けに行くことが出来る、頼りがいのある選手だ。今年、残念ながら負傷のため辞退したが、U-16日本代表に選出された久米航太郎も間違いなく好プレーヤーだ。運動量豊富に上下動が出来るプレーヤーで、相手ボールを奪ってからのボールコントロールも非常にスムーズで、後ろからチャンスを作り出すことが出来る。

山田誠人選手

サイドからの突破力に優れる山田誠人からは多くのチャンスが生まれ、スピード溢れるプレーに注目したい。中盤の底に入る森田凛は、ボールの受け方が非常に上手く、相手をいなして展開をスムーズにする能力に優れている。ここに挙げた以外にもボールを保持するために、しっかりとボールを扱うことが出来る好プレーヤーが多くいるだけに、観ている皆さんの目についた選手がどんな成長を遂げていくかも楽しみにして欲しい。

対する愛媛FCだが、ハードワークと堅守という部分では注目は守備陣にある。まず、GKの平井龍兵はキックの質も高く、積極的にバックパスを受けてビルドアップにも加わる。徳島のGK乾智樹も非常に足元の技術に優れるだけに、両クラブともに攻撃にチャレンジするボールを大事に展開する意図が見える試合になるだろう。

そして、愛媛の堅守を支えるのがセンターバックに入る、二宮和輝と松岡昂哉だ。互いにフィジカル面の強さを持ち、入ってくるボールを跳ね返す力を備えている。そして、キャプテンの二宮はラインの統率もしっかり出来、GKを含めた守備陣の連携は非常に高く、クラブ選手権の後半のように引いた形を取られた時になかなか崩すのは難しいだろう。

ボランチに入る青野聖樹は、危機察知能力が高く、アプローチの速さもあり、セカンドボールの回収に優れた能力を見せる。また、ボールコントロールもしっかりしており、展開力もあり、クラブ選手権では強烈なミドルシュートも決めている。以上の3選手は2種登録の選手であり、愛媛を支える選手だろう。

更に、前線には縦横無尽に駆け回り、ボールをしっかり収めることも出来るFW木田寿輝斗がいる。相手をチェイシングして威圧感を与えた結果、ヴォルティスが耐え切れずに、カウンターを含めてハットトリックをクラブ選手権では許してしまった選手になる。闘争心溢れ果敢に仕掛けるスタイルは、ビルドアップや中盤でのミスなどが出てくると、ヴォルティスにとっては非常に厄介な存在だ。

愛媛は全体的にハードワーク出来る選手を揃え、ヴォルティスの中盤が一度剥がした後もしっかりと後追いをして来て繰り返し守備に回れることが強みだ。状況に応じてシンプルに木田の前のスペースを活かすような攻撃をしてくることが徹底できていることも、守備の強さとハードワークを最大限に活かしている。

トップチームの『四国ダービー』の前に開催される『ティーンズ四国ダービー』に、選手たちも燃えないわけがない。ファン・サポーターのみなさんも、ぜひプロを目指して頑張る、ユースの選手たちに心からの応援をしていただきたいと思う。ぜひ、スタジアムでの観戦をお願いします!

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