ヴォルティススタジアム

【直前レポート】捉えた背中。


前節・岐阜戦(2○1)、表原玄太の劇的な決勝弾で勝利。J1昇格プレーオフ進出圏内6位の背中を捉えた。ただ、試合内容は決して良かったとは言えない。後半戦に入ってからの戦術パターンからすれば、岐阜がボールを保持する展開は予期できた。だが、「相手に持たせるにしても主導権を握られていた」(杉本竜士)、「いつもよりロストボールの多い試合になった」(岩尾憲)と要所でプランとは異なるプレーが続いて苦戦を強いられた。しかしながら、それでも勝った。それも後半ATのラストプレーに決勝弾という劇的な展開で。岩尾は「最後の場面はあの時間帯にあれだけのスプリントができる玄太の力は湘南から来た選手だなと思いましたし、(杉本)竜士も守備に追われる時間帯が多かった中で最後に1対1をかわしてあれだけ力強いクロスを上げられるのは想像できない」と感嘆。あの最も苦しい時間帯に120%のパワーと精度を発揮するとはどんな力が働いたのか。そこは戦術云々ではないはずだ。だが、終盤戦に入ると、そういった力がほとんどの試合を左右するようになる。決勝点について「魂を込めて最後の最後まで戦った結果」(リカルドロドリゲス監督)と言及。まさにそのスピリットを証明した試合となった。

そして、岐阜戦で忘れてはならないのが影のMVP。

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