ヴォルティススタジアム

【群馬vs徳島】フォトレポート:河田の劇的ゴールで逆転勝利!首位に再浮上!

■明治安田生命J2リーグ 第30節
11月1日(日)群馬 2-3 徳島(18:03KICK OFF/正田スタ/1,404人)
得点者:38’オウンゴール(群馬)39’大前元紀(群馬)49’杉森考起(徳島)56’ジエゴ(徳島)90+3’河田篤秀(徳島)
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リーグ戦も残すところ13試合。1試合1試合が重みをもつこととなる。今節は、アウェイに乗り込み群馬との対戦を迎えた。スタメンは前節から1人変更。杉森に代わり鈴木が2試合ぶりにスタメンに名を連ねた。

開始8分に、右サイドのクロスから大前に決定機を許すなど、「前半は相手にとって危険なプレーができなかった」と指揮官が振り返ったようにやや苦しい試合展開。
9分、スローインから鈴木の落としたボールを垣田がシュートを放つと、15分には波状攻撃から最後は小西がシュートを狙う。26分にはショートCKから内田が際どいクロス、31分にはオーバラップしてきた岸本がシュートを狙うが枠外となる。

飲水タイム後から群馬に徐々にボールを持たれる時間が増え出すと、38分、大前のFKがオウンゴールになってしまい先制を許す。また失点直後のプレーで横パスをインターセプトされカウンターを許すと、再び大前に合わされ連続失点。2点のビハインドと苦しい試合展開となる。

「ハーフタイム、ポジショニングを含めていくつかの修正点を選手に話しました。その時の表情を見ても誰一人諦めていることなく、確実に何かを起こしてくれる、それくらいの集中力を持っていました(リカルド監督)」

後半の頭から藤田と杉森が投入し、「後ろも3バックにして、垣田選手と杉森選手の2トップというような立ち位置(西谷)」に変更し流れを引き寄せる。

まず49分、渡井のドリブル突破からCKを獲得すると、ショートコーナーから渡井とのワンツーで抜け出した内田のクロスを杉森が押し込み1点を返すと、56分には、相手を左右に動かし揺さぶると、藤田のクロスにファーサイドで飛び込んできたジエゴがヘディングシュート!2-2とし試合を振り出しに戻す。

「非常に嬉しいです。やっと徳島でゴール決めることができましたし、一番はチームが勝利できたことです」と自身の移籍後初ゴールと逆転勝利を喜んだジエゴ

同点後は、互いのゴール前でのチャンスもあり、試合は一進一退の攻防が続く。「少し落ち着いてしまった部分もありましたが、その中でも危ない場面で全員で体を張れていましたし、相手の攻撃が切れる毎にピッチ内で『こういう時は耐えよう』と声が出ていました(藤田)」と粘り強く戦う。

後半の飲水タイム後に選手を2枚替え。内田と垣田に代えて福岡と河田を投入する。

88分には西谷のクロス、こぼれ球を小西の浮き球パスに河田が抜け出しかけるがオフサイドの判定となる。

そんな中迎えた後半アディショナルタイム、劇的なドラマが待っていた。
自陣の深い位置からこぼれ球を拾ったジエゴがドリブルでボールを運ぶと、「渡井選手からボールをもらった時に、最初はシュートを狙っていました。その前のシーンでシュートを見せていて、相手が寄ってきてファーがドフリーだったのが見えていたので、河田選手に狙った通りのボールが出せました」と西谷のクロスに「ファーサイドで準備していました。3~4度目でやっと来たなと思いました。シュートはあまりアウトに掛け過ぎないように意識して、まっすぐからアウト気味に蹴りました」と河田が見事なボレーを決め、ついに逆転!

2点差をひっくり返し逆転勝利を挙げたヴォルティス。勝点を59とし福岡が敗れたため首位に再浮上することとなった。

劇的な勝利の中で「前半の45分を忘れてはいけないと思います」と冷静に振り返ったのは西谷。「チームメイトと試合後に話をしましたが、勝ったからすべて良しではなく、ゲームが前半で終わってしまう事もあり得た。勝ったからこそ、そういうところに厳しく目を向けられるんじゃないかと思っています」としっかりと気を引き締めていた。

次節は中2日で調子を上げているジュビロ磐田をホームに迎えることとなる。

□試合フォト

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