ヴォルティススタジアム

【金沢vs徳島】試合フォトレポート:3点リードを追いつかれるも底力を見せ、大きな勝点3を得る。

■明治安田生命J2リーグ 第37節
11月25日(水)金沢 3-4 徳島(19:03KICK OFF/石川西部/2,106人)
得点者:7’西谷和希(徳島)23’垣田裕暉(徳島)33’岩尾憲(徳島)42’加藤陸次樹(金沢)59’ホドルフォ(金沢)63’島津頼盛(金沢)80’垣田裕暉(徳島)
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リーグ戦も6試合。どの試合も落とせない試合が続く中、今節は「勝った試合もありますが、いつも難しい内容になる(リカルド監督)」と話すツエーゲン金沢と、アウェイで対戦した。


試合開始直後から左サイドを起点に相手を押し込むと、7分、左サイド田向がドリブルで深い位置まで持ち込みクロス。クリアボールを拾った西谷が角度のないところから強烈なシュートで先制点を奪う。攻撃の手を緩めない徳島は、24分、相手の裏を取った西谷へ岩尾がスルーパス。抜け出した西谷のクロスを垣田が「FWとしてあそこへ飛び込んでいくことが一番重要だと思っている」と相手ともつれながら合わせて合わせ2-0とすると、33分にはCKから相手DFと競り合いながら岩尾が頭で合わせ3-0とする。

しかし42分、「自分たちの浮足立った対応でしかない。相手に2点差であれば何とかなると勇気を与えてしまう1点(岩尾)」と前線からのプレッシャーが緩み、相手DFのスルーパスを通され、走り込んできた加藤にゴールを許し1点を返されてしまう。

3-1で折り返した後半、「入りから相手の勢いを受けてしまった(リカルド監督)」と金沢のプレッシャーを受け押し込まれる展開が続く。59分には、相手に粘られ1点差に詰め寄られる。失点後、藤田と浜下に代えて鈴木と岸本を投入するが流れは止められず。63分にCKからの混戦から島津に決められ、ついに3-3の同点に追いつかれてしまう。

しかし「(3点差をひっくり返された)愛媛戦を経験していて、みんなそれをわかっていました。そういった経験がチームとして力となっていて、3-3になった時点でも慌てずにまだ0-0だという気持ちでやれていたのが良かった(垣田)」と、選手たちは下を向くことはなかった。

飲水タイムを挟んで、徳島も反撃。72分には、西谷、垣田がドリブルで持ち込みシュートやクロスを狙うと、75分には小西のCKに内田が飛び込むがシュートは枠外。76分には垣田へのロングボールから鈴木が右サイドへ展開。岸本が中にパスを入れると渡井がドリブルからシュートを狙う。

決勝ゴールについて「あの時間帯でしたし、試合中も戦う気持ちを前面に出して取れたゴールだったので、すごく熱くなっていました」と振り返った垣田裕暉

そして迎えた80分、途中出場の右サイド岸本が相手DF2人にマークされながらもドリブルで持ち上がりクロスを入れると、垣田がニアで絶妙なシュート!これが決まり、徳島が再びリードを奪う!

84分には、垣田、内田に代わり、石井と河田、88分には渡井に代えて佐藤を投入し、ピッチにエネルギーを注入する。

最後まで金沢の反撃に苦しんだものの、チーム全員で粘り強く対応しタイムアップ!3点差を追いつかれる苦しい試合となったが、これまでの経験と粘り強い対応で勝点3を得た。

試合後、リカルド監督は「チームとして良かったのは、気持ちが沈むことなく次に何をするべきかしっかり声を掛け合いながらやれていました。(中略)我々がさらに上に上がっていくためには、何が出来なかったのかという反省点を整理していかなくてはいけない」と振り返った。

また岩尾キャプテンは「僕もそうですが、難しいコンディションの中で各々ミスもありました。勝てたことは良かったですが、それ以外のところでの個人とチームの課題が多く出たので、そういったところはつながった分、いい意味で切り替えてエネルギーにしていきたいです」と、残り5試合に向けて、改めて気を引き締めた。

□試合フォト

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