ヴォルティススタジアム

【徳島vs愛媛FC】試合フォトレポート:エリートリーグ緒戦は愛媛FCに敗れる。この経験を、さらなる戦術共有の糧としたい。

■Jエリートリーグ グループB 第2節
5月31日(月)徳島 0-2 愛媛(12:59KICK OFF/徳島スポーツビレッジ)
得点者:23’唐山翔自(愛媛)69’渡部広也(愛媛)
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まずはじめに、Jエリートリーグの説明から。
Jエリートリーグは、21歳以下(ポストユース)の選手の試合出場とアカデミー所属選手の飛び級の機会を創出するとともに、トップチームとアカデミー、そして地域との連携を深める機会を提供することを目的とした大会。第2節ではあるものの、コロナ禍の日程変更等もあり、徳島ヴォルティスにとってはこの愛媛戦が初戦となる。

試合前、甲本ヘッドコーチは、「チームのボトムアップを目的にして、リーグ戦再開時にチームとしての選択肢を増やせるように、ゲームの中で各選手の動きや状態を確認したい」と話しキックオフを迎える。

スターティングメンバーは、GK松澤、吹ヶ、鈴木(大)、福岡、田向、クリスティアンバトッキオ、藤田(譲)、浜下、西谷、西野、河田、の11名。昨日の湘南戦のベンチ入りメンバーに、公式戦初出場の西野など、フレッシュな選手を加えたラインアップ。

湘南戦から連戦ということも影響したせいか、キックオフ直後からピンチを迎える。このピンチは相手のミスもあり、得点こそ奪われないものの立ち上がりから不安定な時間帯が続く。前半10分以降は徐々にペースをつかみ始めたものの、23分にはカウンターからピンチを招き、先制点を奪われる。前半終了間際には、立て続けにチャンスを迎えるも決め切れず、前半は0-1で終了。

後半のスタートには、河田に代えて佐藤、西谷に代えて藤原を投入。
ボールを握る時間を増やし、攻撃の機会を増やし始めるが、愛媛の体を張った守備を崩し切れずなかなかシュートにまでは至らない。後半20分には、松澤から後東、バトッキオからユース生へそれぞれ選手交代。そして迎えた後半24分、自陣で奪われたボールからショートカウンターを受け、0-2となるゴールを決められる。その後も消沈することなく戦い、ボールの保持を続け、惜しいシーンを演出するもののゴールは遠く、そのまま0-2でタイムアップ。エリートリーグの緒戦は悔しい敗戦で幕を閉じた。

試合フォト&コメント


吹ヶ徳喜選手
「ボールは回せていたんですが、最後の部分で効果的な突破が出来ませんでした。(失点は)崩されたものではなく、2点ともミスからのショートカウンターです。守備意識のばらつきを発生させないために、もっと統一したイメージを共有する必要があります。フル出場できたことは良かったですが、アピールするという点においては少し不完全燃焼でした」

西野太陽
西野太陽選手
「公式戦初出場で90分間戦い抜けたことはポジティブに捉えています。ただ、良いゲーム運びができず、チームに貢献できなかったことはとても残念です。攻守を結ぶリンク役として、(特に後半は)ある程度の役目は果たせたかも知れませんが、前に運べなかったことは課題として残りました。リーグ戦の出場に向けたアピールが出来なかったことは心残りですが、この経験を活かして次に進めたいと思います


藤田譲瑠チマ選手は、力強い当たりでインターセプトを連発。チームの危機を未然に防ぎ、多くのチャンスを創出。

田向
キャプテンマークを巻いた田向選手はサイドでフル出場。終始、安定したプレーを見せる。


後半、強引に持ち込んだ藤原選手が混戦の中からシュートを放つ。キーパーは外したものの、わずかに枠を逸れ、ゴールにはならず。


昨日の湘南戦から2日連続出場のバトッキオ選手。ボランチとして、またプレースキッカーとして存在感を発揮した。


鈴木大誠選手はセンターバックとしてフル出場。90分間、DFラインからチームを鼓舞し続けた。

佐藤晃大
名古屋戦でJ通算250試合出場の節目を迎えた佐藤選手。チャンスの起点となるべく、最前線で体を張った。

鈴木輪太朗
鈴木輪太朗イブラヒーム選手は終了間際に登場。スケールを活かした迫力のあるプレーを見せ、今後の飛躍を感じさせた。

後東
後東選手も公式戦初出場。1失点のほろ苦いデビュー戦となったものの、この貴重な経験を自身の成長につなげたい。

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