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無料記事 【レポート】2012 Jリーグディビジョン1 第26節第1日 FC東京対川崎フロンターレ 速報 マッチレポート1(2012/09/22)

2012 Jリーグディビジョン1 第26節第1日
2012年9月22日 19:04キックオフ 味の素スタジアム
FC東京 対 川崎フロンターレ(リーグ:6勝3分6敗)
[入場者数]34,822人 [天候]曇、気温23.7℃、湿度76% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]90分
【マッチコミッショナー】菊地秀夫【主審】松尾一
<勝ち点37→37>FC東京1-2(1-2)川崎フロンターレ<勝ち点33→36>
キックオフ時の気温23.6℃、湿度73%、曇。

○ランコ ポポヴィッチ監督(FC東京)、試合前のコメント

──ファン、サポーターやクラブは、この試合を特別にしたいと思っているようです。そういう雰囲気ですが、いかがですか。
「もちろん、この試合を特別な試合にしてほしいのですが、選手たちにはリラックスして楽しんでほしいと思います。こんなにいい雰囲気をつくってくれたのだから、いい試合にしなくては」

──スペインのクラシコに比べて多摩川クラシコをどう思いますか?
「スペインのクラシコとは歴史に差がある。そこが全然ちがいます。20年後に、クラシコといえば川崎フロンターレとFC東京と言われるようにしていきたいし、そうなれば本物だと思います」

──高橋秀人選手が「羽生直剛選手の調子がいい」と言っていたようですが、それを裏付けるように羽生選手が先発メンバーに入りました。
「もしかしたらヒデ(高橋秀人)が話したことが自分の耳に入ったかもしれません(笑)。まあ、ヒデもそう言っていることですし、調子がいいんじゃないでしょうか。もちろんヒデに見えていることは、自分にも見えていると思います。
ニュウ(羽生直剛)はけがをする前にもスタメンに入っていた選手です。調子のいい選手を使うという方針で今季の初めから戦っていますし、そういうことで、きょうはこういうメンバーに変えました。
彼は先発するにふさわしい姿勢を見せています。ただ試合に出るだけでなく、チームに貢献するプレーをしてちがいを見せてほしい。期待に応えてほしいと思います」

○ファーストハーフ(45+1分)

最初の10分間は六分四分の割合でFC東京のペース。東京から見て右サイドの攻防で優位に立った。ウラのスペースに石川直宏が二回抜けて(6分と10分)チャンスをつくり、25分にもルーカスが飛び出す。川崎フロンターレの左サイドバック山越享太郎は石川や徳永悠平の進出に対応できず、山瀬功治や風間宏矢が極端に下がって自陣左サイドをカバーするなど、受け気味になる。
東京はすばやい判断によるダイレクトパスをつなぎ、タテパスでウラを狙う意識が強い。梶山陽平が下がると石川と羽生直剛が上がるなど、大きなタテの動きでギャップをつくる。この流動的な攻撃についていけないのか、川崎は受けにまわってしまい、結局、終始東京が押し込むハーフコートゲームのまま、ファーストハーフを終えた。

○ランコ ポポヴィッチ監督(FC東京)、ハーフタイムのコメント
・前半は主導権を握った。後半も自分たちのサッカーをつづけよう
・ゴール前のフィニッシュを落ち着いて決めよう
・前半以上に攻守をスピーディーに切り替えよう

○風間八宏監督(川崎フロンターレ)、ハーフタイムのコメント
・守備のとき、正しいポジションに早く戻る。場所を空けないように
・出して動く、出して動くを繰り返して
・落ち着いてプレーしていこう

○セカンドハーフ(45+5分)

セカンドハーフは状況が一変。開始直後の1分、東京のミスから川崎がボールを奪取。山瀬から楠神順平にボールが渡る。すると楠神はこまかくタッチして姿勢とコースを小刻みに変えてドリブルで右サイドを進み、ペナルティボックスへと侵入。東京守備陣のひとりをかわし、あとひとりとなったところで、抜ききらずにそのままシュート。ゴールキーパー権田修一の左(権田から見て右)を抜いたボールがゴールへと吸い込まれ、川崎が先制する。
さらに9分には中村憲剛のフリーキックに川崎DFジェシが頭で合わせ、緩い軌道のヘディングシュートが権田を越えてゴールイン。点差が0-2と拡がる。
2点のビハインドを背負った東京は足が攣った米本拓司に替えてネマニャ ヴチチェヴィッチ、丸山祐市に替えて田邉草民、羽生直剛に替えてエジミウソンを投入するが、ゴール前を塞ぐ川崎の人垣を崩せない。ルーカスのシュートはクロスバーを叩き、キーパーの正面を衝き、左に外れる。田邉の左からのクロスもクロスバーをかすめた。
しかし43分、少ない隙を、東京の外国人選手が精度の高いコンビネーションプレーで貫いた。ゴール前でネマからのパスを受けたエジミウソンが正確な左足シュートをゴール左に蹴り込む。これで1-2。ボールを離そうとしない川崎GKの杉山力裕は警告を受ける。
アディショナルタイムは5分。東京が追いつける可能性もあったが、途中投入したばかりの小松塁を下げてレネ サントスを入れるなどの時間稼ぎもあり、川崎が1-2のまま逃げ切った。

 

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