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無料記事 【レポート】2012 Jリーグディビジョン1 第27節第1日 FC東京対ジュビロ磐田 速報 マッチレポート1(2012/09/29)

2012 Jリーグディビジョン1 第26節第1日
2012年9月29日 14:04キックオフ 味の素スタジアム
FC東京 対 ジュビロ磐田(リーグ:7勝3分13敗)
[入場者数]22,156人 [天候]晴、気温28.1℃、湿度55% [ピッチ]全面良芝、乾燥 [試合時間]90分

【マッチコミッショナー】平山博光【主審】佐藤隆治
<勝ち点37→40>FC東京2-1(0-1)ジュビロ磐田<勝ち点42→42>
キックオフ時の気温29.0℃、湿度53% 、晴

○ファーストハーフ

序盤、ジュビロ磐田の個人技と両サイドやトップ下に流れてくる前田遼一のいやらしいポジショニングに苦しみながらも、FC東京はワンタッチのパスワークで対抗する。5分には石川直宏から観サイドを駆け上がってきた徳永悠平に展開されたボールを中央で梶山陽平が受けて豪快な右足シュート。戦前の宣言どおりにゴールを自ら奪う意欲を見せる。6分には石川のペナルティボックス右からのフリーキックをルーカスがヘディングするが、これは浮いてしまう。
しかし7分、右からのクロスをファーサイドで松浦拓弥にヘディングされると、11分にも同様の決定機をつくられる。右サイドの山田大記が上げたクロスをファーサイドで菅沼実がヘディング、これがゴール左に決まってしまう。磐田が1点を先制した。このあとも前田に徳永がつき、磐田から見て左サイドで余った菅沼に石川が下がってきてマークにつく場面が見られたが、クロスを上げるサイドとそれを受けてシュートするファーサイドでそれぞれ磐田の選手がフリーになる状況が生まれていたことが失点につながった。磐田でも日本代表でも好調の駒野友一は24分のフリーキック、35分の右からカットインしてきての左足シュートで東京ゴールを脅かした。東京は押されながらもワンツーや三人の連動でシュートを狙うが決定的なフィニッシュができない。45分、左からの石川のフリーキックはニアサイドでFC東京下部組織出身の宮崎智彦に頭でクリアされた。
基本的に東京は磐田のプレスを受けてボランチから前にパスを廻しづらい状況から抜け出せなかった。かと言って磐田ボール時、同様に圧力をかけ、奪い返せていたかといえばそうではなく、卓越した個人技を発揮する磐田の選手たちに、ゴール付近への進入を許していた。どちらかといえば磐田ペースのまま、最初の45分間が終了した。

○ランコ ポポヴィッチ監督(FC東京)、ハーフタイムのコメント
・前半は全力を出し切れていない。後半は相手よりアグレッシヴにいこう
・必ずひっくり返そう

○森下仁志監督(ジュビロ磐田)、ハーフタイムのコメント
・攻撃は、もう少しボールを動かして
・守備は、インサイドから
・本質で上回ること

○セカンドハーフ(45+5分)

前節とは逆の意味でセカンドハーフは状況が一変。ハーフタイム、東京は選手交替。米本拓司を外して梶山陽平をボランチに下げ、ネマニャ ヴチチェヴィッチを右サイドハーフに投入。ルーカスはトップ下または2トップの一角に、石川直宏は左サイドハーフにポジションを替える。この結果、東京の前線は4トップが拡がったような状態になり、磐田ディフェンスがその応対に追われ、東京はうしろの選手がラインを押し上げて攻撃参加しやすくなった。2分にヴチチェヴィッチが挨拶代わりの反転シュート。そして4分には石川が左サイドからボールを送りチャンスをつくる。9分にはこれと似た展開で、石川からのボールをヴチチェヴィッチが蹴り、これを相手ゴールキーパーの八田直樹が弾いたところを、さらにファーに詰めてきたエジミウソンが丁寧に押し込み、東京はとうとう1-1の同点に追いついた。

相手4バックに対して4トップ横拡がりで同数の東京は、その後も余裕を持った攻撃をつづける。いっぽうの磐田も前田遼一の突破を軸に反撃。12分には右からの駒野友一のクロスを前田がヘディングでゴール右に叩き込むが、これはオフサイド。東京も石川が単騎突撃からシュートを放つがクロスバーとポストのあいだくらいをかすってしまう。

その後、東京は梶山陽平→チャン ヒョンス、エジミウソン→渡邉千真と交替。磐田は松浦拓弥→山崎亮平、菅沼実→阿部吉朗と交替する。
35分の渡邉投入で右サイドにポジションを移した石川、そして長谷川アーリアジャスールの「元マリノストライアングル」が活性化。追加点の期待が高まる。37分の石川のシュートは惜しくも外れるが右サイドから崩すリズムができ、40分、右の渡邉からのパスをヴチチェヴィッチが冷静に決め、ついに東京は逆転に成功する。
試合はこのまま2-1でタイムアップ。東京は第24節以来の勝利で勝ち点を40に伸ばした。

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