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【レポート】2012 Jリーグヤマザキナビスコカップ 準決勝第2戦 清水エスパルス対FC東京 前日練習レポート(2012/10/12)

平山にはバスに乗ることだけを期待しているわけではない

あす12日にアウトソーシングスタジアム日本平にて清水エスパルスとのヤマザキナビスコカップ 準決勝第2戦に臨むFC東京は、小平グランドで午前練習をおこない、遠征地へと出発した。
ハーフコートより少し長い縦幅に設定したサイズで紅白戦(ゲーム形式の戦術練習)に取り組んだあと、じっくりと時間をかけて入念なセットプレー。コーナーキックとフリーキックで様々なパターンを実施、守備、攻撃、の順にトレーニングし、最後に直接フリーキック。壁をものともしない森重真人の一撃が見事に決まり、それが合図となって全体練習は終了した。その後、攻撃陣はゴール前でのシュート練習。エジミウソンは1-2敗戦での延長戦、PK戦に備えてPKの練習もおこなっていた。

セミファイナルとはいえ、ほぼ一発勝負。勝てば文句なしにファイナル進出。タイトルがかかった試合の直前に特有の緊迫感が小平を覆っていた。
ふだんからその空気をつくっていればリーグ戦に負けないのでは──とも言えるが、状況が状況だけに、緊張と集中の度合いが高まるのも無理はない。

けが人、高橋秀人と権田修一の日本代表招集のほか、田邉草民の出場停止により、空いた枠にフレッシュな選手が入る。そのうちのひとりが平山相太だ。くしくも4月28日のJ1第8節以来のベンチ入り、もし出場したとしたら、公式戦のピッチでプレーするのもそれ以来だ。

「まあ、あしたを見ていてください!」と言い残し、清水へと向かう遠征バスに乗り込んだ平山への期待を、ランコ ポポヴィッチ監督は頓智のきいた名文句にした。
「バスに乗ることだけを期待しているのではないことはたしかです(笑)」

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