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【コラム】加賀健一の復帰 上げる恐怖(2012/10/24)

帰ってきた加賀健一

加賀健一が左膝内側側副靭帯を損傷したのは、9月18日の練習中のことだった。その週末、今季二度目となる多摩川クラシコから公式戦を欠場。リーグ戦四試合とカップ戦一試合に出場できなかった。

その間、チームの成績は1勝3敗1分。失点は12を数えた。

いま、小平で練習するビブス組のディフェンスラインには、故障で離脱していた加賀と太田宏介がいる。24日の練習後、ランコ ポポヴィッチ監督は、加賀と大田についてこう語った。
「ふたりともメンバー入りする可能性はあると思います。あと2日ありますので、そのあいだに見極めて決めたい。問題があるとすれば、ゲーム感覚の部分でしょう」

ポポヴィッチ監督は常々、開幕時のメンバーで試合をしたい、と言っている。もし右から徳永悠平、加賀、森重真人、太田という組み合わせにできたなら、きっと喜ぶだろう。失点も減るかもしれない。

もっとも、加賀と太田がいないあいだ、そのポジションを務めている選手が「個」として悪かったのかと言うと、そうも言いきれない。
守備は組織でおこなうものだ。だから顔ぶれが固定せず、試合ごとに組み合わせが変わる状況だと、ユニットとして最高のパフォーマンスを発揮することは難しい。
加賀は言う。「やっぱり、ディフェンスは前とちがいますから……毎回変わると落ち着かない」

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