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【レポート】Jリーグディビジョン1 第31節 名古屋グランパス対FC東京 前日練習レポート ポポヴィッチ監督、権田、梶山、羽生、石川(2012/11/06)

雨でセットプレーが不発も、気迫のこもった練習

J1第31節対名古屋グランパス戦を翌7日に控えたFC東京は6日、小平グランドにて午前練習をおこない、遠征地へと出発した。

シュートストップの練習をおこなうゴールキーパーチームと分かれたフィールドプレーヤーは、5対2の鬼廻し(ボールを廻す輪の中に鬼がふたり)と、それにつづく8の字ステップ&ダッシュでからだを暖めた。その後はキーパーと合流してフルコートでの戦術練習。守備側はアプローチするだけで奪わないというルールで、ボールが渡るその経路に応じて動き、攻守ともにポジショニングの感覚を身につける内容だった。

次にハーフコートより少し広い範囲の設定でゲームをおこなったあと、セットプレーの練習。先発メンバーは左フリーキック(左右キッカー、右=ネマニャ ヴチチェヴィッチ、左=河野広貴)、右フリーキック、左コーナーキック、右コーナーキックの順に守備をする。そしてキッカーを石川直宏が務めた、攻撃側に立っての練習では、左右フリーキック、正面直接フリーキックの順に取り組み、全体練習を終えた。
雨でスリッピーになり、なかなかキックが得点に結びつかなかったが、その分、しつこいほどに回数を重ねて確認していた。あすはその効果が現れるだろうか。

左からのフリーキックに合わせる場面では、ランコ ポポヴィッチ監督から「ここ、ゴール前の気持ちの部分だぞ!」というコーチングの声が飛んだ。相手にとって危険なポジションに入っていく、戦術的な動きの質も大事だが、根本のところでは絶対相手に負けない、という強い気持ちも欠かせない。それは迫力の有無にもつながる。

5位の名古屋とは勝ち点2差、3位の浦和レッズとは勝点5差。東京と名古屋、勝ったほうがACL出場権争いに残る、運命の分かれ道だ。ポポヴィッチ監督も、前節の対コンサドーレ札幌戦のように「UCL(欧州チャンピオンズリーグ)決勝のつもりで戦う姿勢を継続していく」と、士気を高めている。東京イレヴンには、一戦必勝の覚悟で瑞穂の試合に臨んでほしい。

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