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【トーキョーワッショイ!UC_その1のみ無料記事】ブッチ、タマ、ルーベンが晴れてプロに! 浦和ユース出身・阪野とともに臨んだ「明治大学体育会サッカー部 Jリーグ加入内定4選手合同記者会見」その1(2012/11/15)

15日、Jクラブに加入が内定している明治大学体育会サッカー部の四選手、岩渕良太,阪野豊史,三田啓貴,山村佑樹が都内で記者会見をおこなった。正式な呼称は明治大学体育会サッカー部 Jリーグ加入内定4選手合同記者会見」。会見には神川明彦監督も出席、選手とともに胸中を語った。

【出席者】
体育会サッカー部 監督 神川明彦
岩渕良太(文学部4年 松本山雅FC加入内定、FC東京U-18出身)
阪野豊史(商学部4年 浦和レッズ加入内定、浦和レッズユース出身)
三田啓貴(政治経済学部4年 FC東京加入内定、FC東京U-18出身)
山村佑樹(政治経済学部4年 水戸ホーリーホック加入内定、FC東京U-18出身)

記者会見はまず、神川明彦監督の挨拶から始まった。
「あらためまして、こんにちは。いまご紹介いただきました、明治大学体育会サッカー部の神川明彦です。よろしくお願いいたします。この記者会見は初めての試みなんですけれども、数年前から流通経済大学さん、昨年は慶応義塾大学さん、ことしは8月に中央大学さんがこのようなかたちで、大学主催による合同記者会見を開催しています。
我々、明治大学も、そういった大学に負けないように。特にことしは四名もの選手が来年度からJリーグに羽ばたくということで、こういう機会をつくれないかと、部長、広報課長の協力も得て(開催できたことに)感謝しています」

現サガン鳥栖の池田圭や現ジュビロ磐田の宮崎智彦など、JリーガーとKリーガー合わせて一三人を輩出した2009年に、流通経済大学が大々的な記者会見を開いている。近年、大学サッカーがトップレベルの選手を送り出す「最終育成カテゴリー」としての存在をクローズアップしていることのあらわれで、明治大学もそのひとつに数えられるようになったと考えていい。
前半戦は苦戦したものの、会見時点で関東大学リーグ1部の4位、インカレ出場圏内につける明治大学トップチーム。牽引するのは、もちろん壇上の四人だ。フォワードの岩渕、阪野、山村の三人合わせて30ゴールをマークしている。
「彼らはみな、クラブユース出身なんですけれども、おそらくユースからトップに上がれない悔しい思いを持ちながら、四年前に明治大学の門を叩き、四年後にJのトップチームに“昇格”できるということで、期待とやる気とでいっぱいになっているかと思います。きょうはこのあと彼らの言葉、質疑応答をとおして、彼らの思い、明治大学体育会サッカー部でのいろいろな思いを、ぜひ全国のサッカーファンに届けていただければありがたいと思います」(神川監督)

つづいて選手たちが挨拶をする。

岩渕 来季から松本山雅FCでプレーすることになりました明治大学の岩渕良太です。松本山雅という、地域が一体となり、活気のあるチームで来季からプレーできることを、ほんとうに楽しみにしています。自分の特徴である得点に絡むプレー、ゴールで貢献して。少しでも多くチームが勝って昇格、優勝する力になれるよう、精一杯がんばっていきたいと思います。

阪野 来季から浦和レッズでプレーすることが決まりました阪野豊史です。ぼくは浦和ユース出身で、この四年間、ずっとトップチームに“戻りたい”という気持ちでプレーしてきたので、戻ることが決まり、ほんとうに嬉しいです。一日も早くさいたまスタジアムで得点を挙げられるようにがんばりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

三田 来季からのFC東京への加入が内定しました三田啓貴です。とてもレベルが高いなかでプレーすることが目標で、FC東京を選びました。まずは味スタで得点を挙げて、青赤のサポーターに認めてもらえるように、精一杯がんばっていきたいと思います。これからよろしくお願いします。

山村 来季から水戸ホーリーホックに入団することになりました山村佑樹です。早く試合に出て、点を獲って水戸の勝利に貢献できるようにがんばりますので、よろしくお願いいたします。

このあとは質疑応答。浦和のトップチームに戻っての気持ちを訊ねられた阪野は「ぼくの代は、同い年が四人、高卒でプロになっている。そういう姿を埼スタに行ってみていて、早く自分もみんなといっしょにサッカーをしたいなという気持ちで、この四年間がんばってきたので、それが叶ってほんとうにうれしいです」と答えた。

阪野とほかの三人とでは、トップに上がれなかった悔しさは共通していても、仲間に対する感覚は若干ちがうかもしれない。
それぞれブッチ、タマ、ルーベンのあだ名で呼ばれる岩渕、三田、山村の三人は、中学から大学までの10年間を、FC東京と明治大学でともに過ごしてきた。
2008年はプリンスリーグ関東1部優勝、クラブユース選手権U-18優勝と、その時点で最高の成績を残した世代の主要メンバー。互いに支え合い、励まし合ってきた。しかしこれから先は歩む路が分かれていく。彼らの心中はいかなるものか。


<その2につづきます>

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