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【レポート/レビュー】Jリーグディビジョン1 第32節 FC東京対ヴィッセル神戸 (2012/11/19)

2012年11月17日 17:04キックオフ 味の素スタジアム
FC東京 対 ヴィッセル神戸(リーグ:10勝7分4敗)
[入場者数]17,454人 [天候]雨、弱風、気温10.1℃(キックオフ時15.2℃)、湿度76%(キックオフ時84%) [ピッチ]全面良芝、水たまり [試合時間]90分
【マッチコミッショナー】大栗克元【主審】飯田淳平
<勝ち点44→44>FC東京0-1(0-1)ヴィッセル神戸<勝点36→39>
【得点者】奥井諒(27分)

レポート:またも露呈した課題と光明と言える姿勢

ファーストハーフ

試合開始前から雨が降っていたが、キックオフ直後はまだボールはピッチの上を転がっていた。FC東京は左サイドから田邉草民がクロスを放ち、これが相手選手に当たって左コーナーキックをゲット。キッカーの石川直宏は低い軌道の、オウンゴールを誘うかのようなキックを「くさい」コースに蹴っていく。この辺りは天候を考えたプレーぶりだが、直近の練習で得た間隔でもあるだろう。ヴィッセル神戸がシンプルにロングボールを蹴って拾うサッカーを選択していた(8分、ロングボールを小川慶治朗が落として大久保嘉人がシュート)もあり、東京が主導権を握るかたちでゲームは幕を開けた。
その後、東京は右サイドのスペースにスルーパスを出してサイドからクロスを入れるという攻撃を何度となく見せてチャンスをつくる。しかしこの時間帯に得点できない。そして神戸が6分、8分、22分と3本のシュートを撃ったあとの4本めで、27分に先制する。センターサークルからふわりと上がった軌道の高い浮き球を、神戸の右サイドバック奥井諒が胸トラップで落とすと、そのままボールを運び、小川とのワンツーリターンをもらって中央にスペースが空いた瞬間にシュート。ボールはゴール左隅に転がった。この間、8秒。東京は前節も30分に得点を奪われ(名古屋グランパス、田中マルクス闘莉王)、先制を許している。一度ペースを握ったあとの魔の時間帯に、隙を衝かれて失点。似たような事例を繰り返してしまった。
東京は反撃に出るが、同点に追いつけない。雨足が強くなってきた36分、左サイドバック中村北斗に替わり、太田宏介が途中出場。この太田がアディショナルタイムに相手陣内深くをえぐり、マイナスのラストパスをルーカスに送るが、ルーカスのシュートは左に逸れてしまう。ルーカスは35分に田邉、45分に高橋秀人からのパスに反応して動き出すもオフサイド、14分にも石川のクロスに合わせ損なうなど、トップになかなかボールが入らないわりにはチャンスに顔を出す回数はそれなりにあったが、残念ながら得点には結びつかず、0-1のままファーストハーフは終わった。

○ランコ ポポヴィッチ監督(FC東京)、ハーフタイムのコメント

・シュートの意識を高く持とう
・体を張って粘り強く守ろう
・戦う姿勢を見せて逆転しよう

○安達亮監督(ヴィッセル神戸)、ハーフタイムのコメント

・水たまりができているので、ボールのけり方を考えること
・中盤は守備のとき、しっかり絞り込むこと
・後半立ち上がり5-10分が勝負だぞ!!

セカンドハーフ

ファーストハーフに比べ、よりピッチに水がたまってしまったセカンドハーフ。それでも始まってすぐの時間帯にはボールが転がっていた。しかし東京から見て右サイド(神戸の左サイド)には、既に転がりにくい水たまりが何カ所もできている状態。その箇所ではもう、浮き球を使っていた。梶山陽平の後方からの浮き球パスに田邉が反応してボレーシュート。相手のペナルティボックスに入り込み、ファーストハーフよりも得点の匂いが漂い始めるが、じょじょにいつものパスワークが成立しづらくなっていく。
パスが転がらず、必然的にプレーは無理やり運ぶか、蹴って運ぶか、浮き球かの選択になった。5分の太田は、やや遠目から思い切ってシュート。6分、長谷川アーリアジャスールのチャンスは、特に水が多くたまっていた右サイドでのプレーで、ボールがまったく転がらない。仕方なしにドリブルとラン・ウィズ・ザ・ボールの中間のように短く蹴り出しては追いつく方法で敵陣近くに迫り、間近にいたゴール方向にからだが向いている石川に渡して高い浮き球を上げてもらった。ときおりパスをつないでしまおうとするときがあるものの、15分には高橋が左サイドで浮き球のパスをウラのスペースに送り、渡邉千真のシュートを撃つという場面をつくり出すなど、雨でボールが止まるピッチコンディションによく対応、調整し、戦えていた。
残りの30分ほどはランコ ポポヴィッチ監督が言うところの「水球」状態。東京の選手はよく奪い、運び、蹴り、ヘディングをして、特に渡邉はいいポイントに入って16分、32分とヘディングで力強さを見せていたが、得点できず、敗北を喫してしまった。先制点を許してしまう辺りは相変わらずの課題ではあるものの、セカンドハーフの奮闘からは気迫が感じられた東京。気を取り直して残りの二試合を全力で戦ってもらいたい。

レビュー:たとえ雨でも闘志は衰えず

FC東京のランコ ポポヴィッチ監督は試合前に、こんなことを言っていた。
「自分が現役の時代は、雨のときはいつもより調子がよかった。きょうも、自分たちはいつもよりいいプレーができると思って試合に臨まないといけない。
ボールが雨ですべりますから、その分、ふだんよりも速く走らないといけないし、追いつかないといけない。いい影響が出ると思います。
モチベーション次第で、雨をどう捉えるかも変わってくる」

ところが試合後の共同記者会見では、まさかあれほどの雨量になるとは思っていなかったのか、お手上げとでも言うようなコメントが発せられた。
「水球を戦う準備はできていなかった。
結果については対戦相手におめでとうと言いたいです。
我々は失点の前にチャンスをつくったのですけれど、そのチャンスを活かしきれなかったことが課題です。
ただ、最後まで諦めずにゴールに向かう姿勢は後半も見せつづけることができた。選手たちがきょう見せてくれた、諦めない気持ちやゴールに向かう姿勢は評価できると思います」

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