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【レポート】2012小平練習レポート(2012/11/22)

内容の濃い守備練習

J1第33節対ガンバ大阪戦を二日後に控えたFC東京は22日、小平グランドにて午前練習をおこなった。ウオームアップのあと、フィールドプレーヤーは守備を意識した9対9対3フリーマン。「遅れたのに飛び込んだら相手にやられてしまう。止まってやらせない」「奪われた瞬間に状態を把握して」「中を閉じる」「プレスバック」とコーチングが飛ぶ。

ゴールキーパーが合流すると、まずは守備陣(ゴールキーパー+ディフェンスライン4人+ドイスボランチ)と攻撃陣に分かれ、それぞれが専門の練習に取り組んだ。最初のセッションが終わると、珍しく両サイドハーフを加えてフィールドが8人になり、実戦的で濃密なトレーニングとなる。ガンバ大阪の情報を盛り込み、対策色が強い内容で、コーチからはかなり具体的な指示が出ていた。詳細は伏せるが、主に攻守の切り替えを早くすることと、ボールホルダーへのアプローチが遅れた場合にどうするか、ガンバの狙いどころでいかにやらせないか、といった意識づけを主目的としているようだった。

石川直宏がけがをしている(試合当日には回復の見込みも、どのくらいまでコンディションが上がるかは未知数)状況でもあり、サイドハーフには長谷川アーリアジャスール、羽生直剛、ネマニャ ヴチチェヴィッチ、渡邉千真がかわるがわる起用され、いつ誰が出場してもいいように準備を整えていた。このメニューを終えたあとには、同サイドでプレーしたサイドハーフ、ボランチ、サイドバックの三人が相談する様子もみられた。最後に両ペナルティボックスの前までゴールを出してのゲーム形式。前節の対ヴィッセル神戸戦で目立ったプレーを見せた渡邉千真がゴールを決めている。ここでもサイドハーフは前述の四人が入れ替わりながら務めていた。
やはりこの日のメインは守備練習だろう。ことしは実戦のフルコートよりも狭く設定した範囲でプレーするミニゲーム的な練習がほとんどだが、相手がミドルサードからアタッキングサードに移る局面での対応の仕方をなじませておくことで、相手ボールに切り替わったときも、自信を持って対処できるはず。この日に得た感覚を活かし、自分の考えを持ち、チームメイトとすり合わせて、試合当日を迎えてもらいたい。

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