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【レビュー】Jリーグディビジョン1 第33節 ガンバ大阪対FC東京 including ランコ ポポヴィッチ監督(2012/11/27)

レビュー:東京らしさを表現した万博での一戦

残り二試合となってからの開花。
優勝はおろかACL出場圏内にも入れず、サンフレッチェ広島の優勝が決まった第33節になっての充実は、確かに時期としては遅い。
しかしチーム状態がよくなって悪いことはない。ここは喜ぶべきなのだろう。
残留争いで是が非でも勝ち点3が欲しい、極度に切迫したチーム、それもリーグ最多得点を誇るチームに引き分けたのだから、それだけで精神的肉体的技術的戦術的に、よい状態を保っていることはわかる。

始動から、ACLラウンド16でアジアの「メガクラブ」広州恒大に敗れるまで、FC東京は突っ走った。この「ファーストステージ」の期間には、たしかに積み上げがあった。
ところが東京にとってのACLが終了して6月以降は不調に陥り、そのトレーニングが原状回復のためなのかさらに上積みするためのものなのか、外部からは非常にわかりにくくなっていた。
わかりにくいが、じつは成長していたと解釈すべきなのか。
J1第33節対ガンバ大阪戦は、「決めるべきチャンスで決められずに勝てなかった」という現象面だけで言えば、敗戦がつづいていた時期と変わらない。でも、同じに考えてはいけないと思う。追加点を獲れずに引き分けたことは反省しなければならないにしても、内容はあきらかによかったのだ。

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