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【プレビュー&レポート】Jリーグディビジョン1 第34節 FC東京対ベガルタ仙台 前日練習レポート including 徳永悠平、森重真人、高橋秀人、太田宏介、梶山陽平、渡邉千真、石川直宏、権田修一(2012/11/30)

赤嶺、ウイルソンに加えて太田、菅井を警戒。凝縮された90分に

最終節、J1第34節対ベガルタ仙台戦を翌12月1日に控えたFC東京は30日、小平グランドにて午前練習をおこない、試合に備えた。極寒と言ってよい冷え込みのなか、フルコート、そのあとはハーフコートでのほぼゲーム形式で、ポジショニングやタイミングを確認すると、最後はリスタート。きれいに決まったフリーキックやコーナーキックはなかった(ビブス組でプレーした石川直宏の左コーナーキックがニアの相手が守りづらいところに入ったり、ビブスなし組で蹴った森重真人のゴール前直接フリーキックが枠を捉えたりはした)が、入念に時間をかけて取り組んでいた。
予想される先発メンバーの相手役として練習したビブス組の攻撃では、次のようなシーンがあった。
石川がショートコーナーを出すとネマニャ ヴチチェヴィッチからリターンを受け、相手に奪われることなくキープし、個人技での斬り込みを狙う。これ以上はフリーの味方に預けたほうがよい、というところで、ネマニャ ヴチチェヴィッチに、ややマイナス気味にパス。ネマニャ ヴチチェヴィッチは常に相手の考えのひとつ先を予想したフェイントでかわし、ペナルティボックスの角辺りからシュートを狙うがこれは蹴った瞬間に至近距離でブロックされる。そのこぼれ球をペナルティボックス手前で拾った羽生直剛は、ゴールとの距離も空き、プレーの開始から時間が経ってチャンスも狭まっている状況で、迷わずファーへとクロスを飛ばす。これはクリアされてしまうが、常にその時点でベターな選択肢を選び、的確に遂行する技術の高さはうかがえた。ベテラン三人だからということもあるのかもしれないが、頭も足も冴えた状態にあることはよくわかった。

あす1日に対戦する相手は、既に今季2位を確定し、ACL進出を決めているベガルタ仙台。残留争いのアルビレックス新潟に敗れて優勝を逃したショックを払拭し、勝点をクラブJ1史上初の大台となる60に載せるべく(※昨季は4位で勝点56)、気持ちを切り替えて臨んでくる。前節で足を痛めた朴柱成に替わって左サイドバックには、サスペンション明けの田村直也が入る見込み。そのほかは対新潟戦と変わらず林卓人、菅井直樹、鎌田次郎、渡辺広大、富田晋伍、角田誠、太田吉彰、梁勇基、赤嶺真吾、ウイルソンがスターティングラインナップに並ぶだろう。つまり仙台は本気だ。

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