青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【コラム】林容平、チャンスを掴むための準備(2012/12/07)

母校との練習試合には間に合わないが……

リーグ戦の全日程を終了したFC東京は、オフまでに二試合の練習試合を実施することを決めた。12月8日の対中央大学戦、そして12日の対湘南ベルマーレ戦。対湘南戦を最後に、トップチームはオフに突入する。中央大学は専修大学、明治大学、早稲田大学につづく関東地区第4代表で19日開幕のインカレに出場する。その準備にあてるのだとすれば、主力選手がメンバーに入る可能性もある。

この時間をかけた大いなるクールダウンの日々で、選手たちは肉体と精神を休ませるための準備をしていくが、負傷した選手がめざすのは、その箇所の快復だ。林容平は現在リハビリに励んでいるが、残念ながら母校との対戦には間に合いそうにない。

林はもともとFC東京のファンだった。浦和レッズユースと中央大学を経て今季入団。ACL開幕戦となるグループF第1節、対ブリスベン・ロアー戦の遠征メンバーに入り、5月16日の第6節対蔚山現代戦で初出場。ラウンド16の対広州恒大戦でも途中出場を果たし、短い時間ながら0-1とビハインドの状況でシュートを1本放っている。オーストラリア、韓国、中国に遠征するという貴重な経験を積んだ。いっぽう、J1ではホームでの対浦和レッズ戦に出場し、念願の、味スタのピッチを踏んだ。

コンディションがいいときにはベンチに入り、出場もしているが、時折けがで全体練習から外れ、定着には到っていない。この状況はもちろん、満足すべきものではない。
「初めは憧れてFC東京に入ってきて。そんなに簡単にはいかない、厳しい世界だとはわかっていましたけど、どちらかというと期待のほうが大きかった。でもことしを振り返ってみると、チャンスが巡ってきたときにけがをしたりして、なかなかものにできなかった。……自分が昔に観ていたときと、自分が実際に入ってやるのとではギャップがある。あらためてそう感じました」

(残り 2473文字/全文: 3264文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ