【コラム】FC東京のゴールキーパーチームに思う including 常澤聡、廣永遼太郎(2012/12/17)
◆オフ直前のゴールキーパーチーム
公式戦終了後、シーズンオフに入るまでのソフトランディング期間は、権田修一が海外クラブでのトレーニングに出かけ、塩田仁史が別メニュー調整。小平グランドでは、常澤聡、廣永遼太郎、練習生によるゴールキーパーチームが通常メニューで練習をつづけていた。
塩田、権田のふたりを欠いても、山岸範之ゴールキーパーコーチが率いるゴールキーパーチームはそれなりのテンションを維持していた。
ある日の練習が終わった後、廣永と立ち話をすると、意外に長くなった。そのなかでわかったのは、彼の自己評価が厳しいこと。横河武蔵野FCとファジアーノ岡山へ二回の期限付き移籍をしたものの、加入してすぐに出場機会を得られなかった経験がある廣永は、客観的にみて自分が力不足であることに気づいたという。横河には、あきらかに自分より優れたキーパーがいた。だからいま、彼の主眼は、自らの力を高めることにある。そして小平でのトレーニングに手応えを感じている。
◆コーディネーショントレーニング
特に廣永が感じ入っていたのは、山岸範之ゴールキーパーコーチによるコーディネーショントレーニングがもたらす効果についてだ。試合では、練習にはない状況や、無理な態勢でプレーする機会が出てくる。そのとき、自分のからだを把握し、ふだん使うことが少なさそうな部位も自在に動かすことができれば、思わぬピンチからも脱出しやすくなる。考えてみれば、ジャンルイジ・ブッフォンにしろ、ペトル・チェフにしろ、欧州の一流ゴールキーパーは、みな大きなだけでなく柔らかい肉体を持っている。
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