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「これをやったら勝てる、と思いはじめたら勝てなくなる」【権田言】権田修一(2013/05/23)[3,632文字]

○権田修一の談話

あふれ出る力強い言葉の数々。不定期企画、権田修一の権田言。

中断期間前、最後の試合となるJリーグディビジョン1第13節が近づいている。相手は宿敵、鹿島アントラーズ。場所は鬼門、カシマサッカースタジアム。
日本国内で戦うかぎり最上の相手で、相性も最悪、この試合巧者に屈してきた印象が、FC東京サイドの人間には、しっかりとこびりついている。

それを拭いさるための好材料はチームが好調なことだ。リーグ戦四連敗を脱したあとは、対湘南ベルマーレ戦での逆転負けはあったものの、サッカーの質という点では一定以上のクオリティを保っている。
それは単なる自負ではなく確信なのだろう、監督や選手の口からも、いまやっているサッカー、すなわちプッシュアップしてラインを高く上げてコンパクトにし、前線からプレッシャーをかけて相手ボールホルダーをしつこく追い、ボールを奪ったらじっくり攻める――をしていれば、まず負けることはないというニュアンスの言葉がいくつもこぼれてくる。

しかし一定の成果に甘んじていては成長はなく、足許をすくわれることがあるかもしれない。絶え間ない研鑽が必要だ。いままでと同じでよいということではなく、いままで以上の地点をめざさなければ、鹿島には跳ね返されてしまうかもしれない。
そうした警鐘を鳴らす意味でも、ここに権田修一の言葉を紹介したいと思う。

◆会心のイメージ

たぶん、これをやったら勝てる、と思いはじめたら勝てなくなるでしょうね。
常にその時そのとき、ひとつ前の試合を振り返って「この前と同じようにプレーできたら……」というのではなく、もっとよくしていこう、という意思がないと、まず絶対に勝ちつづけることは無理です。

(残り 2922文字/全文: 3631文字)

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