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ルーベン、ゴールならず【トーキョーワッショイJ+】2013年Jリーグディヴィジョン2第18節(06/08)[2,484文字](2013/06/09)

komazawa

 

8日、全国でJ2第18節が開催された。12位水戸ホーリーホックは勝点3差で8位に立つ東京ヴェルディと駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場にて対戦。0-0で引き分けた。

ヴェルディでは常盤聡(FC東京U-18→東京農業大学→水戸ホーリーホック→ギラヴァンツ北九州→東京ヴェルディ)、水戸では山村佑樹(FC東京U-18→東京農業大学→水戸ホーリーホック)が先発出場。また二瓶翼(FC東京U-18→水戸ホーリーホック)が後半31分から途中出場を果たした。

シュート数7対2というリザルトが示すように、前半45分間はヴェルディが優勢。水戸はミスが多くパスがつながらない。水戸の山村はシュートなし。ヴェルディの常磐は19分、高原直泰→前田直輝とつながり左から渡ってきたボールをシュートするが、これは惜しくも右に外れた。

水戸の柱谷哲二監督はハーフタイムに「ボールをもっと大事に。ボールを動かしてリズムをつくろう」と指示を出す。
「あまりにもミスが多い。先週のゲームでは神戸を相手に単純なミスパスが40本以上あったありえない。(きょうの)前半はまたそんな状況で、練習してきたことをやれていなかった。練習してきたようにシンプルにボールを動かす、暑いときこそボールを大事にする。そこから入らないと、どんなに戦術を持っていたって、相手にボールを渡したら攻められないぞ、という話をしました」(柱谷監督)

するとセカンドハーフは立ち上がりから水戸のペース。10分には山村のカットで水戸の攻撃にスイッチが入り、すばやい切り換え。山村を含む四人が同時に走りだし、ゴールに迫る。ヴェルディはやや対応が遅れていたためチャンスだったが、最終的に橋本晃司から渡ってきたボールをシュートしたが決まらない。この日の山村のシュートはこれ1本で、今季5得点めはならなかった。

試合はその後、両チームとも決定力を欠いて0-0のスコアレスドロー。水戸にとってはアウエーの勝点1で、ベストではないが悪くない結果となった。ヴェルディの三浦泰年監督は試合後、練習中から実戦のリアルな緊張感の許でシュートを撃つ状況をつくり、決定力を上げていきたい考えを示した。一朝一夕には解決しない決定力の問題だが、地道に取り組むしかない。決定力がセールスポイントで、高原と列ぶ5得点をマークしている26歳の常磐は、年齢的にももうワンランク精度を上げる余地があるはず。もちろん、水戸の、大卒新人で22歳の山村、高卒新人で18歳の二瓶は言うにおよばず。今後いっそうの雰囲気が期待される。
水戸の柱谷監督は「シューティングゲームというものをやっていかないと。きょうの山村はそこの意欲がちょっと欠けていた。もっと積極的にシュート撃てる選手なのですけれど、躊躇をしてしまったり。そこはまだまだむらがあるのだな、と。もう少し意識をさせたトレーニングをやらなければいけないと、あらためて感じました」と言った。
ここまで4試合1得点ペースの山村も「どんどん撃たないといけない」と素直に反省の弁を述べている。5点め、10点めをめざしてがんばってほしい。

なお二瓶は後半31分から小澤司に替わって出場。35分には左サイドを突破して鈴木隆行にラストパスを供給、40分には中に切れこんでシュートを撃つなど、見せ場をつくった。

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