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「いままで蹴らなかったフリーキックが、ことし得点につながっている」(太田宏介)【コメントアーカイヴス】平山相太、太田宏介、東慶悟、森重真人_2013 Jリーグディビジョン1 第25節 FC東京対浦和レッズ_第2報(09/14)[5,222文字](2013/09/15)

◆J1第25節 選手の談話

 

3-4-2-1同士でぶつかったFC東京と浦和レッズの国立決戦はゴール右斜め前からの太田宏介の左足フリーキックをチャン ヒョンスがヘディングで決めて前半8分、東京が鮮やかに先制。その後はフォーメーションを4-4-2系に変えながら浦和の攻撃を受け止め、廻させる展開に。がっしりとした王者の戦いでリードを保ち、36分には1点めと同じ位置からのフリーキックを、今度は東慶悟が右足で蹴り、そこに飛び込んだ高橋秀人と森重真人のうち、森重がヘディングで決めてリードを二点差に拡げた。
不安要素といえば、相手の攻撃を受けていることもあったが、攻撃のかたちをつくれていない点だった。特に渡邉千真のところにボールが入っていないところが気になったが、後半最初の15分間は攻めるどころかノーチャンス、浦和に徹底的に押し込まれ、セットプレーとクロスからのヘディングで2-2に追いつかれた。
しかしここから積極的なディフェンスで勝機を掴む。交替選手も含めて前から相手ボールを追い、後半45分、相手陣内右のやや手前の位置で得たフリーキックを太田が蹴ると、平山がダイビングヘッドで決めて3-2と勝利した。
2-2のままなら不備と思われる点がクローズアップされるところだったが、2失点中は相手の勢いを跳ね返せなかったものの、2-2となってからあわてず心を折らず、勝利に突き進んで実際に勝ったことで、ポジティヴな印象となった試合。やはり勝ちながら課題を克服する循環はいい。前向きに課題を消化しつつ残り試合を戦おうという雰囲気が伝わってくるような、そんな選手の声が多かったように思う。

◯平山相太の談話

(両チームの得点のほとんどがセットプレーという試合でしたがそういうチャンスがあると思っていましたか?)
前半から太田(宏介)がすごくいいボールを蹴っていたので、自分にもそういう(セットプレーからヘディング)チャンスがあるんじゃないかと思って。信じてやっていました。

(予感があったのでしょうか?)
予感というか、自分が決めるポジションにいることを考え、飛び込もうと思っていました。

(セットプレー3得点で勝てた要因は?)
練習のときから口酸っぱく迫力が大事だと監督に言われていました。今シーズンはセットプレーからの得点がなかなか生まれず少なかったですけれども、これをきっかけに決めていけると思う。

(昨年から引き分けがつづいていた浦和に対する意識は?)
自分たちは勝つことをめざしている。サポーターも2-2に追いつかれて引き分けでOKという雰囲気ではなかった。勝ててよかったです。
勢いも大事ですね。
きょうの一勝も大事ですけど、次の試合もしっかり勝てるように切り換えて、集中して準備をしていきたい。

・・・・・・・・・・

(国立と相性がいい?)
自分からはあまり言わないですけれど、周りからはそう言われます(笑)。

(改修前の試合は今季が最後になるが?)
最後に浦和にこの国立で勝ててよかったです。

(この国立で鳥栖を相手にゴールを決めたとき、次につなげていきたいと言っていたけれど、まさに同じ会場で次につながってきたんですが、これはもう偶然じゃなくて、相太くんが獲るというものが確立できてきているのでは?)
そうですね、コンディションも大事だと思います。そういったところで出場時間が短かったりしても、練習していくなかで自分がトップコンディションを出せるようにすることが大事かなと思います。

(出場時間が短いなかでのコンディション維持は難しいのでは?)
難しいですけれど、それも自分の役割ですから。誰かがその役割を担わないといけない。しっかり仕事としてやらなければいけないことだと思っています。

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