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ルーカスJ1初のトリプレッタ、亡き祖父母に捧げたタマ渾身のゴール【マッチレビュー/リザルト】ルーカス、三田啓貴、ランコ ポポヴィッチ監督/2013 Jリーグディビジョン1 第27節 大宮アルディージャ対FC東京_第1報(09/28)[暫定2,423文字](2013/09/28)

◯マッチレビュー

おばあちゃんはきょう、応援に来ていらしたんですか。
その質問に三田啓貴が「おばあちゃん……*年前に亡くなったんですよ」と答えると、少しだけミックスゾーンの雰囲気が変わった。
既にゴールシーンの詳細については質疑応答を終えている。隣ではルーカスの、TV映像用の囲み取材が始まってもいたが、その場を離れるわけにはいかなかった。
「捧げましたよ。おじいちゃんもおばあちゃんも(住んでいたのが)大宮で」
三田にとっては子どもの頃によく来たスタジアムでもある大宮サッカー場。途中出場のわずかな時間で、3-2とまだ一点差、いつ追いつかれてもおかしくなかった後半45分、三田が奪った4点めは、FC東京の勝利を決定づける非常に大きなゴールとなった。今季リーグ戦の2点めは、サッカー的な意味で重要なものだった。ただ、それにとどまらない、不思議な縁のようなものが、あのゴールの根底にあった。
「埼玉県内で強い? そうかもしれないですね。(ご祖父とご祖母が)見守ってくれていたから。大宮の地で……(ご祖母のご実家が)ほんとうにここから近いんですよ。このスタジアムにもしょっちゅう来ていました。恩返しができてよかったです」

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