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「星勘定は考えません。1勝して、1敗して、その度に一喜一憂している時期ではない」(高橋)【今週の小平/対甲府戦前日レポート】高橋秀人、長谷川アーリアジャスール、ランコ ポポヴィッチ監督の談話[3,972文字](2013/10/26)

台風27号と秋雨前線による雨の影響でピッチに水たまりができた小平グランドにて、26日午前、FC東京はJ1第30節対ヴァンフォーレ甲府戦に向けた練習をおこなった。
ペナルティボックス内の、左から攻める攻撃側から見てゴール左、手前のギャラリー席から見て奥のサイドは水はけがよくないようで、ボールが止まってしまう状況。それでもハーフコートの紅白戦やセットプレーをひととおりこなし、東慶悟の正面からのフリーキックがゴール左上のカド(バーと左ポストの合わさる)に当たると全体練習は終了した。
直接フリーキックこそ決まらなかったものの、斜めからのフリーキックを森重真人、チャン ヒョンス、高橋秀人、渡邊千真らが狙ってそのいくつかをゴールに叩き込み、セットプレーに期待を抱かせた。高橋は平山相太のヘディングシュートを阻止し、守備でも喝采を浴びていた。

甲府の城福(浩)監督のサッカーに惹かれて入団した高橋は「それ以上の感情はいまはなく、いまのメンバーとスタッフで試合ができるのはリーグ戦では残り五試合だけしかなく、いい結果で終わりたい気持ちが強い」と言いながら、かぎりなく全勝に近い結果で終わりたいという意思をあらわにした。
「星勘定は考えません。あまり外に期待してしまうと、ウチはだめだから(苦笑)。試合に勝ったあと、よその結果を見て自分たちが何位に浮上した、ということは嬉しく思いますけれども。1勝して、1敗して、その度に一喜一憂している時期ではない。すべての試合が終わったあとの順位が自分たちのプロとしての査定にかかわってくる。最終的に勝点を他のチームよりも上回るものにして自分たちの力を示したい」(高橋)

前節で二桁得点達成、気合がみなぎるルーカスも「いまの時点では(ACL出場権獲得や優勝の)可能性があるかないか、と言ったらあります。可能性があるかぎりは、もちろん最後まで戦います。可能性がなくなった時点でやめるというわけではありませんが、(可能性があるということで)そこはモチベーションが(よりプラスになるという意味で)ちがうと思います」と言い、上位進出への執念をのぞかせる。

残り五試合に全勝することは、はっきり言って難しい。しかし眼の前の甲府に勝たなければ何も始まらない。必勝を肝に銘じて小瀬に向かうイレヴンの気持ちを信じたい。

◯高橋秀人の談話

「この時期になると、上の順位のチームは負けなくなる。どうしてなんだろうと思うところもありますけれども、勝点を落とさない戦い方をしてくると思うし、ACL(3位以内)や優勝や賞金圏内(7位以内)がかかったラスト五試合でモチベーション高くやってくると思うので、そこで他のチームよりもモチベーションを高く持って、他のチームの勝点を上回って、目標であるACL圏内に行くことを強く持ってあしたの試合に臨みたいと思います。

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