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【速報:マッチレビュー/リザルト】2013 Jリーグディビジョン1 第30節 ヴァンフォーレ甲府対FC東京_第1報(10/27)[3,723文字](2013/10/27)

◯マッチレビュー

「自分たちからアクションを起こせていなかった。リアクションにまわってしまっていたので、相手に何かやられたというよりも、自分たちのミスから相手にペースを与えていました。失点の場面もそうですね。自分たちのミス絡み」(ランコ ポポヴィッチ監督、共同記者会見後の囲み取材で得た回答から)
序盤のにぶさ、試合の「入り」の悪さ。引き分けに終わってしまった原因の大部分は、ランコ ポポヴィッチ監督も指摘したそこにあるだろう。ポポヴィッチ監督は決定力不足も挙げていたが、シュートやラストパスの精度の問題がそう短期間に解決するとも思えない。気にすべきはポポヴィッチ監督が言うところの最初の30分間だろう。

ハーフタイムには監督、コーチから指示を送ることができる。そこでの修正は可能だ。しかしファーストハーフの最中に選手の力だけで修正することは、そうかんたんではない。4-2-3-1へとかたちを変えるなどの刺激が送られていたので、リアクションからの脱却をせよという意図がいくぶんわかりやすくなっていたが、東京が本格的な反撃に出たのはセカンドハーフに入ってからだった。

「入り」が悪かったのはフィジカル(コンディショニングを含む)の問題なのか、メンタルの問題なのか、思い当たりがあるとすればなんですか──と、ポポヴィッチ監督に訊ねたところ、次のように答えられた。
「いろいろな要因があると思います。ひとつの原因だけではないと思う。相手の戦い方、しっかりと守りを固めてカウンターというなかで起こってしまったものもある。コンディショニングや調整ということを言ったらキリがない。13時からのデーゲームはしばらくやっていないことですし、それが影響したのかもしれません。
単純にわたしたちの反応が遅れていましたし、相手に何かされてから、という受け身の対応にまわってしまったことは、非常に問題でした」

甲府が引いて守っていたことが影響したのはたしかだろう。しかし長谷川アーリアジャスールは「それでもウラを狙わないと」と苦言を呈している。
デーゲームが久々だという影響もあったはずだ。太田宏介は「“からだが重い”という選手は何人かいた」と言う。まだ昼の試合に馴化しきっていないのであれば、11月10日の対セレッソ大阪戦までには、対策して調子を整えておく必要があるだろう。

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