【コラム】吉本一謙◆巡ってきたチャンス(2014/01/29)
◆巡ってきたチャンス
FC東京の下部組織出身の選手が続々と移籍、クラブのポリシーと齟齬が生じていると不平を述べるファン、サポーターもいるが。そのバランスをどう思うか――こう訊ねると、吉本一謙は次のように答えた。
「それ(FC東京の下部組織出身)だからずっとなかよくしているというわけでもないですし、みんないっしょだから」
考えてみれば当たり前のことだ。FC東京U-18から直接昇格しようが、大学を経由しようが、あるいは東京のアカデミーを経験せずに高体連や大学の学友会や他のクラブから加入しようが、一度青赤のユニフォームに袖を通してしまえば同じ東京のチームメイト、そこに壁をつくる必要はない。
「外から来たひとも同じ仲間だから」
たしかにそのとおりだ。
とはいえ、ユース年代とトップのつながりが、クラブのアイデンティティや、選手、スタッフ、ファン、サポーターの帰属意識に結びついている面があることも否定できない。なにより自然に芽生えたクラブ愛が下部組織出身者にはある。
「でも、やらなきゃな、という気持ちはあります」
冒頭の言葉のあとに、秘めた闘志がつづいた。
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