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【今週の小平】レポート◆LINEで総決起! かすかな可能性にかけ、突破の望みを捨てない青赤軍団「整理してプラスに振り返るには、もう一回勝たないといけない」(羽生直剛)「ここで戦わなかったら本物の選手じゃない」(高橋秀人)/コメント◆塩田仁史、渡邉千真、マッシモ フィッカデンティ監督[3,283文字](2014/05/30)

レポート◆LINEで総決起! かすかな可能性にかけ、突破の望みを捨てない青赤軍団「整理してプラスに振り返るには、もう一回勝たないといけない」(羽生直剛)「ここで戦わなかったら本物の選手じゃない」(高橋秀人)

聞いた話だと、ナビスコの突破条件について盛り上がったらしいですね。
高橋秀人から仕入れたばかりの情報をぶつけると、羽生直剛は破顔一笑した。
「ハハハ。そうです、そうです。LINEで」
いま、FC東京の選手が多数参加するグループがある。そこで羽生が水曜日夜の第6節の結果を受け、仲間たちに、現状の成績から、最終節でどのような結果を残せばグループステージを突破できるか、自分たちにとってどういう状況なのかを問うたのだ。
「シカトされるかとこわかったんですけど、勇気をもって丁寧な文を書いたらみんな返信してくれた。ちょっと活気づいたので、よかったです。まあでも、マジメに(コメントを)入れたのは(高橋)秀人だけでしたけど(笑)」

このネタを提供してくれたのは高橋だ。
高橋にヤマザキナビスコカップ最終節についてのコメントを求めたあと、可能性を持ったまま最終節に臨めるということについてどう思っている? おれたち持ってるなって感じなのか? と質問したところ、LINEが盛り上がった件について話してくれたのだ。

「ボナセーラ! ヒデ(高橋秀人)がわたしのかわりに喋るので(笑)」
マッシモ フィッカデンティ監督がミックスゾーンを通りすぎていくのを受け、まず高橋は対サガン鳥栖戦の戦い方を示した。監督、どう戦いますか?
「監督はですね(苦笑)。……もちろん、自分たちのよさは生かすけど、相手の土俵でも勝つということを公言している。それはすなわち、鳥栖のロングボールに対してそれを奪ったあとすばやく自分たちの攻撃につなげることもそうですし、自分たち自身も少しロングボールを使って相手陣地に攻め込むことを示唆しています」
しかしどちらの土俵で戦うにせよ、その内容の成否、時間帯の状況を見ながら、対応を決めていくことにかわりはない。臨機応変に、という姿勢はこれまでと不変だ。
「昨日の練習では、清水戦で加賀(健一)ちゃんが相手選手に削られたり、ガンバ戦でぼくが少し倒れたりということに対して、もっとチームメイトが鼓舞し合い、絶対に相手に負けないのだ、という意味で、もっと激しさを文言や行動で示していかなくてはいけないという熱いお言葉をいただいたので、モチベーションは上がる。淡々とやる選手が多いなかで、もっと情熱を態度にあらわすことがチームに勢いをもたらすと思う。もっとぐわーっと行きたいですね」
グループステージ突破がかかっている以上、白熱したゲームをしたい。中断前、最後の試合に、持てるすべての力を出し尽くさないといけない。対川崎フロンターレ戦を除いては内容に手応えを感じながら、結果がそれに伴わないという歯がゆさを味わいつづけてきた。第7節対サガン鳥栖戦は、ここまで数カ月の取り組みを証明するための重要な試合になる。
「結果から逆算したトレーニングをしている。結果を求めて熱く、泥臭く、戦っていきたい」

そこまで話して、冒頭の話題に戻る。高橋は次のように語った。

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