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コラム◆羽生直剛「いま、この年齢(とし)だからこそ、昨日の自分よりきょうの自分が何か成長したんじゃないかと思えるものを積み重ねていくしかない」(2014/06/11)

コラム◆羽生直剛「いま、この年齢(とし)だからこそ、昨日の自分よりきょうの自分が何か成長したんじゃないかと思えるものを積み重ねていくしかない」

ヴァンフォーレ甲府への期限付き移籍から羽生直剛が帰ってきて五カ月。
始動直前の復帰に沸き、チームをまとめるベテランとして、あるいは補強のなかった中盤の選手として、活躍が期待された。

しかし開幕当初にはベンチにすら入らなかった。昨シーズンは故障に苦しみ、年齢も上がってきている。マッシモ フィッカデンティ監督の視野に入っていないようにさえ思えた。

ところが3月19日。ヤマザキナビスコカップ予選第1節の対鹿島アントラーズ戦に先発出場、チームの公式戦今シーズン初勝利に貢献すると、潮目が変わった。つづく公式戦である3月23日のJ1第4節では15分間ながら先発出場。以降、ナビスコでは先発しながら、J1で途中出場の常連と化す日々がつづいた。

はたしてこれは成功の部類に入るのか。
あるいは本来、もっと活躍しているべきなのか。
羽生直剛本人は次のように考えていた。
「最初の三試合はベンチ外だった。たぶん、キャンプのときは(マッシモ フィッカデンティ)監督がぼくのことを何も知らなくて。“土俵”に上がっている感じもしなかったんですよ。
そこから少なからず認められて試合に出ていけたという意味では、スタートから考えると、思ったより――けが人もありましたけど、(よく)メンバーに入ったなという思いもあります。
もちろん、冷静にみたら、もっと(試合に)出て何かをしないといけなかったと思いますけど、個人的には充実していたと思います。
連戦でナビスコがあるときには、出番があるかな、という感覚もありましたし。ナビスコの三試合につづけて出ていたので、ぼくのなかではナビスコをある程度しっかり戦って、リーグにつなげるという感覚でやっていました。
そこでしっかりアピールできれば、リーグにも絡めるんじゃないか、というもの(予感なり確信)は持っていましたけれども」

昨シーズンけがに苦しみ、そこからの復帰。体力的なことを含めると、ナビスコ六試合中四試合に349分間出場し、リーグ戦でも長めの30分間途中出場を果たした(J1第7節対サンフレッチェ広島戦)りした前半戦は、トータルではよくがんばったと言えるのではないだろうか
「そうですね、甲府でやった一年はコンディション的には悪かったし、けがもあって。自分自身、ことし(のシーズン)に入るにあたり、もっとコンディションが上がる、という思いもあれば、もしかしたらこのまま終わるかな、という不安もあった。

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