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【対鹿島戦前日長文レポート】プレヴュー◆サイドでもセンターでも! 鹿島の攻撃を抑えて勝点3をもぎ取れ! そしてサイドバック押し上げの秘密について/徳永悠平、高橋秀人、太田宏介、権田修一、吉本一謙(2014/08/29)

プレヴュー◆サイドでもセンターでも! 鹿島の攻撃を抑えて勝点3をもぎ取れ! そしてサイドバック押し上げの秘密について/徳永悠平、高橋秀人、太田宏介、権田修一、吉本一謙

積み上げてきたものと、直近の試合に対する反省から生まれるもの。
眼の前の試合に集中する意識と、優勝争いのうえで落とせないという意識と、しかし1/34にすぎない試合でもあるという意識。
一見、矛盾するかのようなすべてを充たし、そのうえでベストのプレーを追求していくことが、あす8月30日に県立カシマサッカースタジアムにておこなわれるJ1第22節、対鹿島アントラーズ戦の勝利につながる。

過去の対鹿島戦でスーパーミドルを決めている三田啓貴は「(過去の対戦で決めていることは)自信になる。おそれることはなく、出場したらチームのために走ってがんばりたい」と発言。攻撃陣は最低、1点は獲ってくれるだろう。

そうなると、おのずと守備陣が鹿島の攻撃を抑えられるかに焦点は絞られる。
マッシモ フィッカデンティ監督は鹿島を分析し、次のように言っている。
「鹿島はゴール数が多い。彼らのいちばん危険なところが攻撃だというのは、はっきりしている。相手に好きなようにさせてしまうと、クオリティが高いぶん、危険な状況をつくられてしまう。しっかりと高い位置からアタックして、試合を自分たちのやりたいように舵取りしていくことが大事だと思う」

アグレッシヴな守備で鹿島の猛威を抑え込めるか――。

まずは対策だ。遠藤康、小笠原満男が欠場する次節にあって、脅威となるのは若きブラジル人、カイオ。国際クラスのドリブラーに化けそうな大物感を漂わせるカイオをいかに止めるか。

サイドハーフとマッチアップするのはサイドバック。カイオが左右どちらで出てくるか確証はない。東京の両サイドバックは、もちろんふたりとも警戒を怠っていない。

徳永悠平は言う。
「カイオ選手のコンディションがいい。けっこう怖い選手です。前回対戦したときは左のハーフでしたが、今回はたぶん右。ポジションチェンジはすると思いますけど。遠藤(康)選手もいないし(※植田直通、遠藤康、小笠原満男各選手が出場停止)、いまいちばんの脅威。90分保たないとは思うけれども、ワンプレーワンプレーの質が高い。(プロデビューしてJに)だいぶ慣れてきたこともあると思う。遠藤選手、小笠原(満男)選手が出られないぶん、(カイオに)ボールも集まると思うし。集中してみんなで抑えていければ。あとは出処の柴崎岳選手を抑えていければ、そんなに怖くはない」
太田宏介も言葉を揃える。
「(カイオは)ドリブルで仕掛けてくる選手なので、やらせないように間合いを詰めること。マッチアップしたことがないのではっきりとはわからないですけれども、試合に入りながらうまく対応していければ」

サイドバックは攻撃面でも鍵を握っている。
以前はなかなか前に出ていけず、出ていっても左の太田だけという状況に陥りがちだったが、いまは右の徳永も前線に上がり、相手を押し込みハーフコートゲームの時間帯をつくっているのだ。
この変化について、徳永は次のように説明してくれた。
「点も獲れているし、たとえ失点しても獲り返せる自信がある。先制点を獲られても焦ることなくやりたい。(いま攻撃参加で前に出て相手を押し込めているのは)うしろでしっかり組み立てて前に絡んでいく。流れや時間帯を見て。

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