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【無料記事】ヨコハマ・愛媛・東京の映画祭に参戦決定!劇団コラソン植田朝日 vs. トーキョーワッショイ!後藤勝 FC東京の選手も出資した映画『ユルネバ~キミは一人じゃない~』のどこよりも深いInterview!(2015/01/28)

◆ヨコハマ・愛媛・東京の映画祭に参戦決定!劇団コラソン植田朝日 vs. トーキョーワッショイ!後藤勝 FC東京の選手も出資した映画『ユルネバ~キミは一人じゃない~』のどこよりも深いInterview!

 
話題沸騰中のFC東京映画『ユルネバ~キミは一人じゃない~』。
まずは「東京国際フットボール映画祭2015」(2月8日17時10分/2月11日11時45分)「愛媛フットボール映画祭」(2月11日11時55分)「ヨコハマ・フットボール映画祭2015」(2月15日11時00分)への参加が決まっているが、それにもかかわらず、まだ本編制作が終わっていない1月下旬に、植田朝日監督を訪ねてきた。取材の模様は

インテル長友入ってる! 青赤100%フットボール映画に迫る『ユルネバ~キミは一人じゃない~』―東京国際フットボール映画祭上映作品―


こちらにも書いたが、紙幅の関係でこぼれてしまった話もある。
そこで、こちらのスペースを使わせていただき、上記記事のつづきとしてご紹介していきたい。

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――クラウドファンディングが、無事目標金額に達したようで。

植田朝日 まあ、たしかに制作費が足りないからお金が欲しくて募っているところもあるんだけれど、出資してもらうと……。

――リターンがありますね、いろいろと。

植田朝日 あるじゃない? エンドロールにそのひとの名前が載ると「参加感」があるでしょう。どこそこの劇場でロードショーして、リクープ(費用の回収)しようとは考えていなくて、世界中の映画祭に打って出たい、殴りこむツールだということだから。
順番でいくと、映画祭に出たから、次は映画祭をやる番だよね(笑)。

――オーディションを受けるから落ちるんだ、オーディションをやれ、っていう発想。

植田朝日 そうそう。そういう理屈で物事ができている。東京スポーツサンライズ映画祭、とかなんとか(笑)。

――朝日だからか(笑)。

植田朝日 いま思いついて適当に言ったけど。で、全編iPhoneで撮影したということを踏まえると、その先に『誰でもなれる映画監督』とかいう本も書けそうじゃない? だて、結婚式のVをiPhoneで撮るでしょ? それを120分やっただけですよ、と。だけど、スタッフとキャストが有能だから、もちろんそこで質は担保しているんだけれども。

――その場ですぐ撮れるiPhoneのおかげで、思ったことをそのまま時間のロスなく具現化できるようになった感はある?

植田朝日 と言うけれど、やってみると難しいよね。iPhoneでどう撮ったらおもしろい映像をつくれるかを考えているスタッフや、どういう機能が実際に使えそうかをわかっているスタッフがいたからできた面はあると思う。
iPhoneで撮ったということでいま、かなりハードルが下がっているけど、観たらびっくりするから。それはまちがいない。自信はあるね。
できあがってもいないのに、これだけ自信あるやついないでしょ?

――初お目見えは東京のほうの国際フットボール映画祭になるわけだけど。

植田朝日 東京は第1回なんでしょ? 東京で、というところは意識するね。ロケも最初は大阪とかはなしで、全部京王線沿線でしかやらない、くらいに考えていたから。

――最終的にイタリアまで行ってしまったわけだけど(笑)。

植田朝日 そういう意味ではお金かかってるよね(笑)。話は変わるけど、飛行機に乗っているときはよく映画観るよ。『NANA』みたいな。いや、家にいたら借りてきて嫁と観るかと言ったら観ないけどさ、機内だと『NANA』くらいがちょうどいいんだよ(笑)。年間にどのくらい映画観たかをiPhoneにメモってるんだけど、けっこう観てるよ。

――WOWOWに加入したらサッカー漬けになるかな、と思ったけれども、意外とシネマをつけっぱなしにしちゃう。

植田朝日 リーガ・エスパニョーラの裏で、中途半端なセクシー女優が出ているちょっとエロいやつあるじゃない、あれを観て自信をつけている。このくらいのカット割りで、こういう濡れ場があれば制作費が出て、パッケージ化されてWOWOWに流れるんだなと思うと、それよりは自分が劇団で書いているホンのほうがいいと思うから、自信つくよね。
ああ、女子高生をゾンビにしときゃいいんだと、思う。

――上には上がいるけど、下には下がいるからね。

植田朝日 高くておいしいのは当たり前なわけじゃない。高い製作費をかけてさすがトム・クルーズ! というのはわかるんだけど。安い材料でどれだけうまいものをつくれるかが大事なんじゃないかな。

――映画祭に話を戻すけれど、意気込みは。

植田朝日 FC東京といっしょに、いろいろなところに出ていきたい。だけどこれがね、権利というものがいろいろあってね、カネかかるんだなという現実に直面している。映像もそうだし、JASRACもそうだし。甘いけど、甘くねえなと思うところもある。そこも含めて楽しんでるけどね。どう回避するかはうまいと思う。
低予算映画っていうけど、そもそもいくらが低予算なのかわからないというところから始まってるんだよね。

――最初、どうやって始めたの。人件費は出せるかな、とか。

植田朝日 いや、何も考えていない(笑)。(事後に)なんとかしてリクープすればいいだけだから。やらなかったら始まらないし。

――そういえば、チケットのセールスが好調なんだとか?

植田朝日 ヨコハマのほうでは『メッシ』を抜いて売上がいちばんなんだって!

――やっぱりモチーフがわかりやすいのがいいのかな。

植田朝日 ドキュメンタリーってそのひとの背景がわかっていれば興味がわくけれど、興味がなかったらおもしろくないよね。『ザ・レアル』とか女子サッカーのミア・ハムとか、アメフトとか、興味がないものをやられても観ないからね。

――平松大志だったら、東京ファンは気になるだろうしね。

植田朝日 あれはタイムリー(※現役引退に近いタイミングで平松氏が出演、舞台上の演技として泣いたが結局ガチ泣きだった2014年公演の『ユルネバ2』)だったよね、ファンに挨拶したいというから、じゃあ舞台で挨拶しろよと言ってそのまま出して、あいつをおいしくしてあげたり。

――ライヴならでは。

植田朝日 ライヴならではだけど、三公演とも同じセリフを言って泣いていたから(笑)。自分のこころの気持ちだ、と言いつつも。二日めは泣こうとして泣けなかったとか、サイテーなこと言ってたな(笑)。

――リアルと演技のはざまというか。

植田朝日 それは劇団コラソンもそうで、アイドルの子たちがそういう壁にぶち当たっていることを、役柄のうえではあるんだけれど、自分の気持ちを言ったりとか。そういうのはやっぱりウケるよね。半分リアル、半分ふざけている、くらいのほうが。
……おれたち、緑がきらいだから山手線には乗らないことになってるからね。東京ファンは。言い切ってるからね。乗るだろ(笑)。ふざけてる。

――初心者は「あっ、そうなんですね!」って言って納得してしまうのでは。

植田朝日 それもばかでおもしろい。

――しゃれが本気にされるから。ところで、笑えるネタは。

植田朝日 トーキョーワッショイ! 先出しで笑えるネタがあるとしたら、今回、びっくりしたことで、クラウドファンディングにFC東京の選手がふつうに出資してくれていたことだね。

――ほんとに!? しかも、今回のファンドって、映画制作でコストがかさむということもあるけれども、2万円、3万円の比較的高い価格帯に集中しているよね。

植田朝日 たぶんね、それは、何かこう、いっしょにつくった感が出て、みんなでいっしょに最初の映像を観たり(※出資に対するリターンの内容)とか、そういう付加価値だと思う。仲間感。

――6.000円とか、負担の少ない額もあるんだけど。

植田朝日 ちゃんと支援したいと思ってくれているんだよね。選手も上映会か映画祭に来るかもしれない。

――運よく選手と同じ場で観られたらそのお客さんはラッキーですね。きょうはありがとうございました。

植田朝日 ありがとうございました!

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