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【今週の小平】Preview◆必要なものはすばやい判断と個による打開、そして攻守のバランスと勝利を願う気持ち(2015/03/17)

Preview◆必要なものはすばやい判断と個による打開、そして攻守のバランスと勝利を願う気持ち

・マッシモ フィッカデンティ監督「判断を早くしないといけない。ヨネがペナルティエリアの外からミドルシュートを撃つことも大事」
・徳永悠平「チャンスを多くつくって遼一くんに合わせる精度を高めたい」
・石川直宏「ピッチに立ったら本能のままやりたい。そういうものがいまのチームには足りないと思う」
・東慶悟「負けたくないという気持ちも、勝ちたいという気持ちも、ふたつある。サッカーはそのバランスがすごく大事だと思う」
・高橋秀人「2015年が始まって初の勝利をみんなで味わいたい」

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リーグ戦で過去二試合引き分けのFC東京。特に前節は無得点だったため、得点と勝点3を希求する意識はより強まっている。

米本拓司は前節の試合後も、16日火曜日の練習後も「バイタルエリアでのアイデアが足りない」と繰り返した。その問題点は指揮官もわかっているようだ。得点の必要が切実になっているという話題になると「相手に引かれてスペースを消されると、そのぶんひらめきや、1対1のクオリティも求められる」と言った。最後は個人レベルで打開するしかない。

米本選手が「バイタルエリアでのアイデアが足りない」と言っていましたが、そういう発送を促す刺激などはトレーニングで与えているのですか──と水を向けると、マッシモ フィッカデンティ監督は立て板に水、すごい勢いで喋り始めた。

「判断を早くしないといけません。すばやくシュートまで持っていかないと、8人、9人にうしろのスペースを消されてしまいます。リスクをおかしながら判断のスピードを早くして深い位置まで踏み込んでいく。いまは平山(相太)選手はいませんからそのオプションがどうか(難しい?)という部分はあります。相手に研究されていますから、対策として背後のスペースを消してきます。そのなかで解決策を見つけていく。ヨネ(米本拓司)がペナルティエリアの外からミドルシュートを撃つことも大事になってくる」

マッシモ フィッカデンティ監督はガンバ大阪との開幕戦のあと、セカンドハーフに布陣変更をして攻め込んだときの様子を「簡略化した」と表現した。それはつまり、相手の守備陣系が整う前に攻撃にかかる手順を省略してでもすばやくペナルティボックス内に侵入して得点の可能性を高めようということだろう。押し込めば少なくとも優勢になる。必ずチャンスを決められるという保証はないが、確率は高くなる。

まとめると、基本的には、相手の守備陣形が整う前に、すばやく攻め込みたい。相手が引いてブロックを固めてしまった場合には、ロジックでは解決できないので、そこは個のクオリティで解決する。または、ミドルシュートで揺さぶるなどのアプローチをすることになる。

右サイドバックの徳永悠平は「点を獲るためには

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