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【第7報】Review◆予見されていた敗退/Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝第2戦 鹿島アントラーズvs. FC東京(2015/09/07)

Review◆予見されていた敗退/Jリーグヤマザキナビスコカップ 準々決勝第2戦 鹿島アントラーズvs. FC東京

誰の眼にもあきらかなように、FC東京は鹿島アントラーズに完敗した。しかしまったくの想定外だったわけではない。第1戦のダヴィ封じのように、詳細なスカウティングをしているのだから、鹿島の実力が自分たちよりも上であることは認識していたはずだ。
その証拠に、このナビスコ準々決勝二試合の期間、マッシモ フィッカデンティ監督は「必ず勝つ」ということは口にしなかった。

試合前のコメントには、鹿島に対するマッシモ フィッカデンティ監督の評価が凝縮されていた。
「試合は90分かそれ以上つづきます。そのなかでバランスのとれた、拮抗した試合になると思います。鹿島がそれだけのチームだということはわかっていますから、90分間かそれ以上の時間内に、さまざまな選択肢を持てるように準備をしました」

東京の勝利条件は3-3の引き分けか、点差に関係なく勝つこと。しかし鹿島を相手に撃ち合って3-3に持ち込むことは難しい。できるのは第1戦のように2-2の範囲内。ロースコアの勝利、つまり1-0か2-1にする。それでも相手は強いから追いつかれる危険性が高い。2-2で延長戦、PK戦までもつれ込めば、運と気力次第で勝てるかもしれない。

マッシモ フィッカデンティ監督は試合前にこうも言っていた。
「大事なのは、準備したことを発揮できるか。ほんとうに勝ちたいという強い気持ちが発揮できるか。相手が強いことには変わりないので、強い気持ちを持っているほうが勝つと思います」
言い換えると、最高度にテンションを高めて試合に臨まないと鹿島にはやられてしまうということだ。勝てるかもしれないという気持ちを維持するには、無失点の状態をつづけるしかない。

前半0-0狙いについては、

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