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【今週の小平】青赤ログ◆ボックスで勝負に出た林容平。「自分がレッズの選手だったということも忘れていた」(2015/10/28)

「自分がレッズの選手だったということも忘れていた」
──林容平

「自分がレッズの選手だったということも忘れていた」
下部組織時代に所属した“古巣”浦和レッズとの対戦ではやはり赤い血がたぎるのか──と訊ねたわたしに、林容平はそう答えた。
林はもう、青赤に染まっていた。染まりきっていた。

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セカンドステージ第15節対浦和レッズ戦の後半37分、徳永悠平にかわり林容平が入った。両サイドの中島翔哉と東慶悟も高い位置を保ち、前田遼一もセンターにいるままの前線で、林が前田と中央のコンビを組む。いちおうは2トップというかたちになるのだろうが、実質的には4トップと言ってよかった。このとき、選手たちは「クロスが林に入ればチャンスになる」と思っていた。スクランブル布陣で勢いを増した東京は、林のゴールこそなかったが、高橋秀人のゴールで1点差に迫った。もしかしたら勝てるのかもしれない。淡い期待を抱かせた時間帯。敗戦試合で立役者という形容は使いにくいが、チームが試合を諦めないためのエンジンとして、林は務めを果たしたと言ってもよいのではないか。

「ぼくが出たときはもう2点差がついていたので、うしろでつくるところはほかの選手に任せ、

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