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【有料記事】橋本拳人、躍進の理由~成長を促した「階段打ち」(2015/12/23)

先日の練習試合対浦和レッズ戦で、あわやゴールというダイビングヘッドを敢行。フィニッシュ、攻撃参加への意識が高まっている

先日の練習試合対浦和レッズ戦で、あわやゴールというダイビングヘッドを敢行。フィニッシュ、攻撃参加への意識が高まっている

23日、ゲーム形式の練習に励む橋本拳人

23日、ゲーム形式の練習に励む橋本拳人

 

絶え間ない研鑽

11月11日、FC東京は水戸ホーリーホックとの天皇杯ラウンド16(4回戦)を2-0で制し、準々決勝進出を決めた。この試合には、東京からは中島翔哉と奈良竜樹、水戸からは鈴木雄斗と鈴木武蔵と、U-22世代の選手が数多く登場していた。そのなかでひときわ大きく輝いたのは、途中出場の橋本拳人だった。

決勝ゴールは鮮烈だった。
まだハーフウエーラインに近い右サイドのかなり手前から、なんの気なしに振った右足。そのミドルシュートは文字通り矢のようにゴールネットを突き刺し、観衆どころかチームメートの度肝までをも抜いた。同じ東京の下部組織出身選手であり先輩にあたる吉本一謙は「すごすぎて頭を抱えた」と言う。
このスーパーな一撃を決めた橋本に対して、手倉森誠五輪日本代表監督も一定の評価を与えた。先に手倉森監督を取材していた新聞記者たちは「インパクトがある」という同監督のコメントを橋本に伝えて記事を書いた。その日いちばんのトピックになったのだ。

マッシモ フィッカデンティ監督は試合後の共同記者会見で次のように語っている。
「非常に成長したと思います。いまある若手の選手たちと同じように。丸山選手もそうです。J2から来てとても成長しました。拳人に関しては非常に若い選手ですけれども、注意力をもって学ぼうとする意欲を持っていますし、まだまだ伸びしろのある選手だと思います。状態がよく、自信も深まっていて、興味深いプレーをつづけています。きょうのプレーに関してはすばらしいゴールだったと思います」
この談話には成長の秘訣を解くキーワードが含まれている。それは

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