【オフ企画/有料記事】成長したベンチ外メンバー。安間道場の観察から今後の東京を占う<1>◆「やっていないこと」が多かった小川諒也(2015/01/05)
◯層の厚さを生んだ「安間道場」
2015年シーズンのFC東京が年間4位という成績を残した要因のひとつに、日本代表招集や負傷離脱、警告累積の影響による欠場が生じても、かわりに出場した選手がその“穴”を感じさせない働きをしたという点が挙げられるだろう。この層の厚さはどこから生まれているのか。ベンチメンバーが先発メンバーにとってかわる力をつけるその背後には、さらにそのベンチメンバーにとってかわろうとするベンチ外の選手たちがいることを忘れてはいけない。作物を生むのは小平の畑なのだ。
先発メンバーを脅かすほどの成長は選手個々の自助努力に負うところが大きいが、もちろん監督以下、コーチングスタッフの助力もあってのことだ。その一端に名を連ねる安間貴義コーチは昨年、東京への加入に際し、あるミッションを帯びて、小平へとやってきていた。そのミッションとは「代表選手が抜けるとナビスコで負けてしまうチームを、負けないようにすること」。すなわち、ふだん先発出場していない選手たちを鍛えることだった。
小平グランドでの練習を観ているとわかるが、安間コーチは、
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