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【オフ企画/有料記事】成長したベンチ外メンバー。安間道場の観察から今後の東京を占う<6>◆見て考える姿勢がチーム力を押し上げた2015年(2015/01/12)

◯考える力

昨年のFC東京は引いて構える時間帯も多かった。ただ引いただけではボールを持つ相手に主導権を握られ、フィニッシュに持ち込まれてしまうことになるが、東京の選手たちはペナルティボックス付近に迫ってきた相手に対し、相手の利き足の側を封じることで攻撃そのものを封じ、その間にさらに守備態勢を整え、中を固めて相手がドリブルする、またはクロスを通そうとするコースを消して失点を防いでいた。こまかい対応の積み重ねがロースコアのゲームを実現させていたわけだが、この点を指摘すると、安間貴義コーチは「現場力がついた」と言った。

「熊さん(大熊清:現セレッソ大阪監督)のときは熊さん、城福(城福浩:現FC東京監督)さんのときは城福さん、ポポさんのときはポポさん(ランコ ポポヴィッチ:2015年12月にサラゴサの監督を退任)、そしてマッシモさん(マッシモ フィッカデンティ:現サガン鳥栖監督)のサッカーをするうちに、ことしは選手たちがプラスα、自分たちでも行動を起こすようになり、自主性が出た。それは大きかったと思います。ハーフタイムにも、監督からの指示以外にも、自分たちでああだからこうしようという言葉がよく出ていました」

なんとなくというプレーではなく、考えたうえで次のプレーを実行していると感じられる場面が多かった2015年の東京。成長を感じさせた。
「サッカーには絶対に裏付けがあるので。偶然はない。相手の最終ラインに対してもそうです。

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