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【無料記事】レポート◆ナオと相太も登壇!『BAILE TOKYO』舞台挨拶付き完成披露露上映会+Review(2016/02/05)

◯舞台挨拶

2月4日、TOHOシネマズ府中で『BAILE TOKYO』舞台挨拶付き完成披露露上映会がおこなわれた。19時からの上映後、ジョナサン・シガーが司会に立ち、平山相太、石川直宏の両選手と、『BAILE TOKYO』を撮った榊原有佑監督が登壇。映画にまつわる話に花を咲かせた。

『BAILE TOKYO』は2015年シーズンの開幕から2016年シーズンの始動までの期間、FC東京を追ったドキュメンタリー映画。欧州ではサッカーを扱ったドキュメンタリー映画は一定数存在するが、これまで日本では代表チームについての作品はあってもJクラブでこの種の作品はなく、サッカー映画としても注目されていた。
2月11日から14日まではヨコハマ・フットボール映画祭2016が開催され、サッカー映画が注目されるこの時期、なんとチケットは発売と同時に即完売。上映終了とともに満員の観衆から拍手が送られると、舞台挨拶が始まった。

「ぼくがいちばん気になったのが、橋本選手と野澤選手がひたすら天ぷらを食べているというあのシーン」と司会のジョナサンが笑いを誘うと、平山相太、石川直宏、榊原有佑監督が舞台に上がった。
サッカー経験者でサッカー好きというスタッフが集まり、サッカーを扱った映像が少ない現状で何かできないだろうかと話し合った結果、この企画が生まれた――と、榊原監督。
「四日前まで編集をやっていたんですが、終わりたくないなと、寂しい気持ちになりました。素材はデータの量で言うと15テラを超えるくらい、1500時間。12月からの二カ月間編集室に泊まり込んでいました」
最初は選手をリスペクトするあまりに遠慮していたという榊原監督だが、胸襟を開いて質問をしてみると、深い答えが返ってきた。選手がそうした思いを抱えながら戦っていることに気づけたことが発見だったという。

自身が1カットたりとも映っていないことをネタにさかんに茶々を入れる平山(このフォローのため、榊原監督はことし撮影する劇映画にキャスティングできるよう努力してみると発言)と、インタヴューがかなり長い時間にわたって用いられた石川によるトークも軽妙だった。
「映画を観ていてこんなときに撮られていたんだ、と気づくときがありました。たとえば(リーグ最終節の)鳥栖戦のあとですか、みんなが俯いているときに、ふつうあそこから撮っているとは思わない。客観的に観ることができて新鮮でした」(石川)
「(劇中の要素を受けて)武藤(嘉紀)がいれば優勝できたかもしれないという思いはいまでもありますね。ただ移籍金をすごく置いていってくれたので。どっちでもいいかな、と」(平山)

エンディングに流れる主題歌はこの映画のためにRIP SLYMEが書き下ろした『Baile TOKYO』(ワーナー・ミュージック ジャパン/unBORDE)。「小平」「アオアカ」などのキーワードが盛り込まれている。直近の日本武道館LIVEに赴いた石川は、RIP SLYMEメンバーから、味の素スタジアムでのホームゲームへと来場した際に感じたことなどから自然にアイデアが浮かんできたと伝えられた。
「ピッチの上からも共感できる。リズムの変化もあり、自分にとってもイメージしやすいです。早くスタジアムで聴きたいですね」(石川)
「サッカーと同じテンポですね。ネイマールとかサンバうまいし」(平山)
2月27日の開幕戦にはRIP SLYMEがゲストとして来場、この曲を演奏するという。
昨シーズンとここまでのFC東京史を回顧するドキュメンタリーでありながら今シーズンの先へと進む意思を感じさせる仕上がりとなった映画『BAILE TOKYO』。2月13日からTOHOシネマズ府中で先行公開ののち、同20日からは新宿バルト9ほかで全国公開される。

相太がでかすぎてそっちに高さを合わせるとナオさん顔しか出てない、の図

相太がでかすぎてそっちに高さを合わせるとナオさん顔しか出てない、の図。

プレゼント抽選会。ふたりともドラムロールの口真似を披露。

プレゼント抽選会。ふたりともドラムロールの口真似を披露。

プロモーション素材を収録する石川直宏

プロモーション素材を収録する石川直宏。

◯作品Review

『BAILE TOKYO』は試合映像、日々のミックスゾーンに於ける取材映像、事後のインタヴュー映像によって構成されている。
榊原有佑監督以下スタッフは一年をかけてFC東京を追ったが、撮影を始めた時点では、どういう結末や変化が一年後に待っているかはわからない。ひたすら小平と試合会場に通い、取材し、映像を撮りためていくしかない。その膨大な映像でもすべてのフレームが埋まるわけではなく、リーグ戦の結果に応じてシーズン終了後(シーズン中のものと思われるものもあるが)にインタヴュー取材をしなければならなかったのだろうことは容易に想像できる。大金直樹社長、立石敬之GM、マッシモ フィッカデンティ監督、山本洋平広報、選手では石川直宏、森重真人、太田宏介、東慶悟、前田遼一、吉本一謙、榎本達也、権田修一、武藤嘉紀……食事をしながらのゆったりした雰囲気の取材は徳永悠平と羽生直剛、丸山祐市と高橋秀人、橋本拳人と野澤英之という組み合わせで三組。これらの内容だけでも入場料のもとはとれる。
さらにドイツ・フランクフルト遠征では、山本広報が手に持つ“洋平さんカメラ”がビュッフェなどで選手の素の顔を映し出すというおまけつき。
フォーメーションと戦術指示のペーパーを貼ったロッカールームでのやりとりにいたっては、決して部外者が見ることはできないしろもの。Jクラブ初の本格的ドキュメンタリー映画として、貴重な作品となった。

密着しながらも外部からの客観的な視点を保持しているため、ファン、サポーターのようには個別のディテールに引きずられずに、クラブの変化と発展を、ひとつの軸に沿って丹念に追っている印象がある。
たとえばリーグ優勝できなかったこと、マッシモ フィッカデンティ前監督が退任したこと、武藤嘉紀や太田宏介や権田修一が移籍したことを、おおいに不満だと感じるファン、サポーターもいるはずだが、この映画はあくまでも東京がどういう取り組みをしてどのような結果を招き、それによってどう進んでいくかを決めたという“筋”を重視して個々の要素を再配置しているため、意図的にファン、サポーターを怒らせたり泣かせたりすることを狙ってはいない。狙いがあるとすれば、FC東京が進んでいく路の方角は向こうだよ、と、正確に指し示して理解を求めようというものなのかもしれない。東京の輪郭あるいは総体を理解しやすく89分間(サッカーの一試合ぶんである)のフィルムに閉じ込めたもの。それが『BAILE TOKYO』なのではないだろうか。
サッカー選手とは、過去一年の内容を噛み砕き、整理して次の年に向かうべき存在だ。東京イレヴンは既に次の目標に向かって努力を重ねている。『BAILE TOKYO』を観ると、その事実をあらためて認識できる。

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「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
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