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【有料記事/ACL第5戦対全北現代モータース第1報】ショートレポート+緊急Review◆全北に完敗。解党的出直しを迫られる青赤軍団。田邉草民「自分たちを見つめ直さないといけない」(2016/04/21)

【ACL第5戦ショートレポート】4月20日夜、FC東京は味の素スタジアムで全北現代モータースとのACL第5戦に臨み、0-3で敗れた。羽生直剛が二度に渡る打撲で走ることもできない状態となり「チームに迷惑をかけたくない」と自ら×を出し、前半17分に田邉草民と交替するアクシデントに見舞われると、東京にミスが増え、反対に全北にはチャンスが増えていく。前半35分、全北はゴール前できれいにパスをつなぐ。リカルド ロペスとレオナルドのワンツーから最後はキム ボギョンが抜け出して先制ゴール。16日のKリーグ対城南FC戦で決勝ゴールをマークしてマン・オブ・ザ・マッチに輝いた、乗りに乗っている元Jリーガーの一撃で、東京はますます攻めに比重を置かざるをえなくなり、全北はより守りを固めていく。
後半15分には東京のミスからの流れでイ ドングッが上げた浮き球をキム ボギョンが右足で蹴り、これをイ ジェソンがヘディングで決めて0-2。東京は阿部拓馬と平山相太を順次投入するものの、闇雲にボールを蹴るばかりで得点の手がかりを掴めない。攻めあぐねてはカウンターを喰らう展開がつづき、アディショナルタイムにはコ ムヨルにダメ押し点を決められて0-3。試合はこのままタイムアップ。東京は0-3で敗れ、Eグループ3位に転落した。
第6戦で江蘇蘇寧と全北現代モータースのどちらかが勝てば敗れたほうが勝点10に到達しないため、ビン・ズオンに勝てば、東京には自力でグループステージを突破することができる。しかし大会の勝ち抜き計算云々ではなく、危機感を抱かざるをえない内容の悪さが衝撃的な敗戦だった。

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【緊急Review】選手のやる気は十分すぎるほどにあった。しかしチームとしてのまとまり、技術、戦術、戦略のすべてで、東京は全北に劣っていた。

試合前、城福浩監督は「おそらく向こうのほうが点を獲りに行きたいという心境になるのが早いと思われるので、われわれはそういうときに相手がバランスを崩すのを見逃さないようにしたい」と言った。現実はその反対だった。
全北は東京がやろうとした、あるいは、やるべきだった戦い方をしてきた。全北が攻めて自分たちが守る構図を思い描いて試合に臨んだ東京は、戦術以前に戦略を誤っていた。
東京は全北の攻撃を警戒し、

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