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【無料記事】コメント◆城福浩監督、4月30日の談話。暑熱環境と理不尽な状況を想定(2016/05/02)

◯城福浩監督の談話

――練習を拝見しましたけれども、けっこう元気がいいというか、かなり声が出ていたようですが。
城福浩監督 その枕詞(まくらことば)に「昨日勝てなかったわりに」という言葉がつくのだと思いますけれども――ああいう敗戦を受けて、われわれがやれること、まとまれることがある。それは選手自身でもやってくれましたし、ことしの意気込みをもう一度確認する機会になったと思います。その枕詞のわりには、ほんとうに選手はいいトレーニングをしてくれたなと思います。

――その、選手が話をしてくれたということなんですけれども、監督にはもう選手側から「こういう話をしました」という報告はあったのでしょうか。
城福浩監督 彼らのなかで、チームの礎となるような、しかもそれがレギュラーであるかそうでないかにかかわらず、いい時間が設けられたと聞いています。いまこそチームがひとつになるべきときだと、そういう彼らとともに前に進みたい、強くなりたいと、あらためて思いました。

――ビン・ズオン戦の準備は向こうでやるのですか。
城福浩監督 準備はこちらでしていきますけれども、ただ、相手チームの対策よりも上回るものが気候です。気温が35℃で湿度が75パーセントを超えるという気候は行ってみないとわからない。たぶん真夏の炎天下で試合をするイメージだと思うので、自分たちの積み上げてきたもの、あるいは昨日(4月29日対アビスパ福岡戦)出た課題をというようなレベルの話ではない部分も、かなり多いと思います。

――ボールを持つ時間を増やして相手の体力を削ぐことも考えていますか。
城福浩監督 結果的には相手の体力を削ぐポゼッションですけれども、われわれのポゼッションは、最終的には、相手陣で奪い返してショートカウンターで点を獲るところが究極の目標で、ポゼッションしたことで相手が消耗する作用は二次的なものというか……。
奪われたときの奪われ方とリスクをどう考えながらやるかというところだと思います。高い位置からずっとコンパクトを保つのはなかなか難しいので、メリハリをきかせ、うしろに合わせたコンパクトも時にはやらないと、おそらく消耗戦になる。少なくとも前半はがまんの時間というか、後半勝負に持ち込めるような展開にはしたいと思います。

――多くの日本人ファンが現地に詰めかけるようです。
城福浩監督 ほんとうにありがたいです。われわれはいま厳しい状況で、Jリーグにも重きを置かなければなりませんが、心身ともに準備できた選手で、どんな内容でもいいので、ビン・ズオン戦の結果にこだわっていきたいと思います。理不尽な状況が発生する可能性もありますけれども、ファン、サポーターとともに乗り越えられたら。PKをとられる、退場処分を受けるということは、ACLの場合ホームでもアウエーでも頻繁に起こりうる。なぜならば各々、自国のジャッジと多少ちがってくる、自国のスタイルや当たり方で同じような笛が鳴る・鳴らないということが出てきますから。もちろんアウエーにはそれなりのたいへんなことがあると思っているので、覚悟しながら、ファン、サポーターのみなさんといっしょに、勝点3と突破を手土産に持って帰れるといいと思います。

 

 

 

 

 

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