青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

【無料記事】4-3-3か4-4-2か。城福浩監督「システムということではなく、幹に加えていきたい。この歩みは止めたくない」(2016/05/12)

前節、対湘南ベルマーレ戦のFC東京について「4-3-3にも見える4-1-4-1」と書いたが、どうやらあれは4-3-3だったようだ。11日、城福浩監督が語った。

「ずっと4-4-2と4-3-3をやってきて、毎試合どちらで行こうかを迷っていた。そういうなかで、前節はああいう決断をした、と。それまでの試合の課題と成果を次につなげるときにシステムを変えると、そちらがメインになり、内容――課題と成果――が薄まる可能性が、一般論としてありました。ですから、毎試合選択肢には入っていたのですけれども、“選択肢に入っていた”というレベルに留まっていた。ただ、ずっと準備はしてきたつもりですし、4-3-3で混乱するとは思っていませんでした。選手がうまく対応してくれたと思います。90分全体を通して、どこのエリアでもう少しゲームをコントロールしたいか、改善していかないといけないと思いますけれども、われわれがいちばん大事にしているところができたので、相手をシュート1本に抑えられたのだと思います。そこに加えて次に、とうう歩みをしたい。システムということではなく、幹に加えていきたい。“幹”と“加えていきたいもの”をはっきりと共有して前に進んでいこうと、選手の大きな協力もあって歩みだそうとしている。この歩みは止めたくないと思います」

「システムということではなく、幹に加えていきたい」という言葉からは、次節が4-3-3ではなく4-4-2になる可能性もあると同時に、4-4-2になった場合でも、前節にはっきりとしたアンカーを置いて実現したときの危険なスペースを消す意識を残そうという姿勢がうかがえる。
また、この説明に城福監督が「選手の大きな協力もあって」という文言を盛り込んだことにも注目したい。選手との関係性が変化してきているあらわれなのかもしれない。

13日に対戦するサガン鳥栖については、今シーズンの取り組みがいいのに、内容が結果に反映されていないという認識を持っているようだ。
「前節の広島戦に関してはうまくいかなかったですけれども、われわれスタッフのそれまでの鳥栖に対する印象は、内容が結果に反映されていない――やるべきことをやっていてすごくハードワークもしているなかで、勝点3や1に値する試合を、ちょっとしたことで失っている不運な面もある、というもの。(不振というより)その印象のほうが強いです。
特長的な選手がいてハードワークができるというチームの土壌があり、ましてや、ことしのシステム(4-3-1-2)でハードワークすべきところにしっかりハードワークする選手がいる。からだも強いですし、ちがいを生み出せる選手もいる。ひとのチームのことを言え(る立場では)ないですけれども、内容という結果では悔しい思いをしているチームのうちのひとつなのかな、と思います」

マッシモ フィッカデンティ前監督が指揮を執る鳥栖との対決で、否が応でも注目度は高まるが、城福監督は「眼の前の鳥栖といういいチームを相手に、どう勝点3を獲るかということしか考えていない」と冷静だ。
降格圏寸前の状況をどう乗り越えていくのか。手腕が問われる一戦となる。

 

 

 

 

 

——–
後藤勝渾身の一撃、フットボールを主題とした近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(装画:シャン・ジャン、挿画:高田桂)カンゼンより発売中!
◆書評
http://thurinus.exblog.jp/21938532/
「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
http://goo.gl/XlssTg
「クラブ経営から監督目線の戦術論、ピッチレベルで起こる試合の描写までフットボールの醍醐味を余すことなく盛り込んだ近未来フットボール・フィクション。サイドストーリーとしての群青叶の恋の展開もお楽しみ」
◆購入または在庫検索は下記までお願いします!
http://www.amazon.co.jp/dp/4862552641
http://www.keibundo.co.jp/search/detail/0100000000000033125212
http://www.kinokuniya.co.jp/disp/CKnSfStockSearchStoreSelect.jsp?CAT=01&GOODS_STK_NO=9784862552648
http://www.junkudo.co.jp/mj/products/stock.php?product_id=3000187596
http://www.honyaclub.com/shop/g/g16363019/
http://www.tsutaya.co.jp/works/41336418.html
———–

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ