【無料記事】一問一答◆城福浩監督「5連戦は総合力が問われる試練。総力を挙げて戦いたい」（2016/06/07）

2016年06月07日 18時25分　
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雨中の練習となった7日午前の小平

6月7日、FC東京は小平グランドで練習をおこなった。一日オフをとっての始動日とあり、メニューはフィジカル中心。練習終了後、城福浩監督が取材に応じた。

──米本拓司選手が次節出場停止、森重真人選手と丸山祐市選手が代表招集中という今週、まずはフィジカルの練習で立ち上げとなりました。
城福浩監督　先週、かなり（コンディションを）追い込みました。そのうえで日曜日に練習試合を実施しましたから、選手にとってはそうとうハードであったでしょうし、からだが重かったと思います。しかし先週に追い込んでいたからこそ、週が明け、ちょっと走ってみたいま、選手のからだが軽いという感触を得ている。いいオフ明けを迎えられたのではないかと思います。

──早くも、ファンのあいだでは、練習試合で取り組んだ3バックが話題になっているようです。今後を見越して、これもまず「やってみる」という段階の取り組みだと考えてよいでしょうか？
城福浩監督　そうですね、先週でしか試せないことでしたので「やってみた」ということであって、オプションになりうるのか、選手の最大値を引き出すひとつの選択肢になるのかは、これからだと思います。

──やはり今週は試合の週になるので、従来通りの4バックで対策を進めていくということになりますか？
城福浩監督　従来通りの4バックもやりますけれど、まだわかりません（笑）。はい。

――直近の試合では、上下動の激しいハードワークのサッカーになっていましたけれども、栃木SCとの練習試合では、4バックの時間帯も、ムリキ選手、ハ デソン選手、田邉草民選手と、ボールを握るタイプの選手が揃い、ハードワークだけでなく、どの選手が入っても、ちがった趣（おもむき）でプレーできる証明になったのでは？
城福浩監督　仰るとおり、ちがった趣をも、いま模索しているなかでは、内容がすべてよかったかというと、ぼくはそうは思っていないんです。やっぱり疲れていましたから。そうとう選手はしんどそうでした。しかし、そのなかでもゲームをするということが大事だったと思います。
タテに出入りの速い激しいサッカーと、自分たちが球を持って動かすサッカーと、やっぱり両方をやりたい、両方やれるチームにならないといけないと思っています。ボールを持つ選手にはウラを意識してほしい、ウラが得意な選手には足許もしっかりと身に付けてほしいということでもありますし。趣を変えていくという言葉が適切なのかはわかりませんが、そういうものをめざしたい。

――もちろん眼の前の試合に全力でという前提ですが、5連戦を迎え、ある程度ローテーションの備えも必要になってくるのでしょうか？
城福浩監督　とにかく、一試合一試合勝つためのベストを考えるだけです。コンディションと、相手の対策、相手の力量とわれわれの最大値とを勘案しながら、勝点3にいちばん近づける方法を選ぶだけ。われわれの感覚は、Jリーグのなかで何かを試す、というものではないですね。それが初めてのシステム、初めての起用でも。いままでもそうでした。とにかく（すべてに於いて）勝点3を獲るための取り組みとして捉えています。いい準備をしたいと思います。

――シーズン最初の連戦もたいへんでしたが、ACLの影響によるこのあとの5連戦も、また試練と言えば試練だと思います。ここを乗り越えることもまた大事なのでは。
城福浩監督　そうですね。これが、われわれも浦和（レッズ）も、（ACL）ベスト8への路が拓けた状態での試練であれば、さらにポジティヴに捉えられるのですけれども、そうではないなかで、この時期の5連戦はそうとうハードな戦いです。ここは言い換えれば総合力を試されるところですから、総力戦で臨みたいと思います。

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