【サッカーパック人気2位】 あらためて考える「ブルーノ・メンデス」チャント事件 若者を萎縮させるゴ…

後藤勝責任編集「トーキョーワッショイ!プレミアム」

【有料記事/クラ選決勝第2報】「育成の前倒し」に3年生の意地!鈴木喜丈と半谷陽介の2発で清水ユースを下し、FC東京U-18優勝!/コメント◆鈴木喜丈、岡崎慎(2016/08/05)

◯マッチレポート

8月4日、味の素フィールド西が丘で第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会決勝戦が開催され、FC東京U-18が清水エスパルスユースに2-0で勝ち、優勝を決めた。

プレミアWESTのヴィッセル神戸U-18、同じくプレミアWESTの大分トリニータU-18、プリンス関東のヴァンフォーレ甲府U-18と同居する激戦区のグループDを無失点の1勝2分で首位突破、ノックアウトステージでは、関東大会で敗れた相手である横浜FCユースと多摩川を挟んだライバル川崎フロンターレU-18にそれぞれ1失点しただけで、FC東京U-18は決勝まで勝ち上がってきた。連戦に加えてU-23メンバーとして参加するJ3も大会直前と大会期間中にあり、からだは重かったが「球際、球際、カズ東京」のチャントにたがわずよく走り、プレッシャーをかけ、ゴールを狙いつづけた。前半に2点を決め、後半はしぶとく守って清水の反撃を許さなかった。

“兄”であるトップチームが苦しむなか、弟分のU-18がひと足早くタイトルを勝ち取った。このところ育成部門で囁かれるキーワード「育成の前倒し」の効果があらわれた恰好だ。高校1年生の平川怜、そして飛び級となる中学3年生の久保建英が注目されるなか、U-23に2種登録選手として加わり、J3で戦ってきた3年生が意地を見せた。一段階上の年代で戦っている平川や久保にも、もちろん「育成の前倒し」は適用される。しかし彼らもさることながら、プロにまじって一段階上の強度で戦ってきた3年生にこそ、この言葉はふさわしいのではないか。U-23とU-18を平行して戦ってきた半年間の取り組みが実った証とも言えるタイトル獲得だった。

準決勝では0-1と川崎U-18にリードされ、後半の開始から久保を投入し、彼のゴールによって追いつき、5-1大勝の口火を切った。しかしこの決勝では、ボランチの鈴木喜丈とフォワードの半谷陽介が、トップチームに見せたくなるようなすばらしく豪快なゴールをマークして前半のうちに2点を獲り、久保の力を借りる必要のない、圧巻の試合運び。アディショナルタイムにあわてることもなく、後半すべての時間を連続して落ち着いて守り、完封。2-0のまま試合を終えた。
鈴木(喜)の「準決勝とかで、(久保)建英とか、(平川)怜とか、中3高1が活躍してチームとしてはいい流れで来ていたんですけど、自分のなかでは悔しさも感じていたので、決勝点というかたちで結果を出せてよかった」という言葉に、万感の思いが込められていた。

佐藤一樹監督は「選手に優勝したいという気持ちがあり、パワーと主体性をもってやってくれた。自分がいなくても勝てるようになってくれということでやってきて、8年間優勝していなかったので、親御さん、サポーター、支えてくれる方々にお返しができてよかった。J3に参戦するということで、クラブとしてのトライをしていくなか、そこで鍛えられた選手がこういう全国大会でやってくれた」と、感慨深げに王座への路を振り返った。

なお話題の久保は後半17分から出場、一度惜しいシュートチャンスがあったものの、主に中央から左サイドで相手にプレッシャーをかける守備に時間を費やし、途中出場選手の仕事をまっとうしている。大会全体を通じては5得点で得点王。
MVPには準決勝と決勝で2試合連続ゴールの半谷陽介が輝いた。

◯ゴールシーン

前半32分、中央から右へと生地慶充が大胆にボールを運ぶ“ドリブルサイドチェンジ”で右に大きく展開。反転すると左奥にこれまた長いキックで大きく展開し、これを受けた伊藤純也がマイナスのパスを中央に折り返す。最後は鈴木喜丈が地を這うような左足のミドルシュート! ボールはゴール左のポストに当たったあと相手ゴールキーパーに当たり、ゴールイン。

前半45分には、鈴木喜丈が蹴ったフリーキックから、岡崎慎が目の醒めるような浮き球のロングスルーパス。これに反応してすばやくウラに抜け出た半谷陽介が右足のシュートを決めた。2015年4月、トップチームの対ヴァンフォーレ甲府戦で米本拓司と石川直宏のコンビが見せたゴールを思い起こさせる“一発”だった。

◆コメント 鈴木喜丈と岡崎慎の談話

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