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【有料記事/J3第20節】レポート◆積極的な姿勢で堅守のJ3首位・栃木に引き分けて連敗阻止/コメント◆林容平、水沼宏太、柳貴博(2016/08/08)

◯レポート

8月7日、アウエー栃木県グリーンスタジアムでJ3第20節に臨んだFC東京U-23は首位の栃木SCを相手に1-1と引き分け、連敗を2で止めた。
全体的にジャッジが不安定で、前半40分に栃木SCにPKが与えられた場面では、地元メディアからも訝る反応が上がったほど。このPKを栃木キャプテンの8番廣瀬浩二が決めて1-0と栃木が先制したが、東京U-23も後半37分にキャプテンの林容平がPKを決め、試合はそのまま1-1で終わった。
東京U-23は先日、クラブユース選手権を制したU-18メンバーから蓮川壮大(右センターバック)、岡崎慎(左センターバック)、生地慶充(左サイドバック)、伊藤純也(右ボランチ)、鈴木喜丈(左ボランチ)が先発出場。また、ユースからトップに昇格して一年め、故障明けの柳貴博が右サイドバックで先発し、公式戦復帰を果たした。第19節とはうってかわってU-18メンバーがセンターラインと守備ポジションを固め、林容平、ネイサン バーンズ、水沼宏太、平岡翼を走らせる4-2-3-1。若手が多い編成ながら、J3首位の栃木を相手に、互角以上に渡り合った。
ただ栃木は、かつて八千代高校から横浜F・マリノスに進んだ5番の尾本敬を中心に守りが堅く、クロスやコーナーキックは跳ね返されていて、速いテンポでパスがつながった崩し以外の場面では、攻略できる可能性は低かった。タイトなロースコアゲームで負けなかった点は評価できる。
しかし中村忠U-23監督は、堅い相手であっても攻めつづけた点を強調した。
「まず、ウチはチャレンジャーなので。相手はJ3で首位、失点が10しかないということは、選手に伝えて。ただそれを打ち破る攻撃力をつけなくちゃいけない。チャレンジしなくちゃいけない。十分それに値する選手がウチにはいると思う。もちろん失点しないというのはサッカーで大事なことなんですけど、きょうはやっぱり攻撃的に、相手の堅い守備に対してどんどんチャレンジしていこう、あいだを衝いていこう、外を衝いていこう、ゴール前に飛び込んでいく、そういう姿勢を見せようと。ゲームコントロールというより相手から点を奪うことを第一に考えてやりました」
積極的な姿勢、強気の攻めは、クラブユース選手権決勝対清水エスパルスユース戦のFC東京U-18、J1セカンドステージ第7節対ジュビロ磐田戦のトップチームにも共通するもの。このマインドがあるかぎり、U-23での育成は信頼できるのではないだろうか。

中断期間のあと、9月11日、アウエーいわぎんスタジアムでの対グルージャ盛岡戦から、FC東京U-23のJ3リーグ戦は再開する。

○林容平の談話

──PKで同点に追いつきましたが、あれはキーパーの動きを見て蹴ったんですか。
林容平 キーパーの動きは見えましたし、

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