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【有料記事】翔哉シフトで湘南を攻略せよ!河野広貴、徳永悠平、高橋秀人、篠田善之監督(2016/09/09)

「個人技が必要になる」と、河野広貴(※写真は8日に撮影したもの)。

「個人技が必要になる」と、河野広貴(※写真は8日に撮影したもの)。

湘南ベルマーレとの一戦に向け、三日間に渡る準備を終えた篠田善之監督は、9日の練習後、ムリキに替わる攻撃のキープレーヤーとなっている中島翔哉について「いまは彼のところで守備からしっかりできている。ムリキとはまたちがったよさも持っていますので、今度は彼のよさを最大限に出せるようにしたいなと思います」と言った。
ボールを保持してタメをつくり、そこからのパスというムリキのリズムとは異なり、ボールを奪ったら急いで前に行くという中島のよさを活かす狙いもあって、現在の東京はスピードと激しさを強調したサッカーを実践している。その進行形の姿勢を、篠田監督の言葉は裏付けている。

名指しで「彼のよさを最大限出せるようにしたい」と言われた中島の優先順位は、自らゴールを決めることだ。中島は言う。
「自分のやりたいこと、ゴールを獲ることがいちばん先に来ていて、そのなかで選択を変えるというやり方をしています」
もともとゴールを強く意識する選手だったが、リオオリンピックとその前哨戦での経験を通じ、さらに得点への意欲を高めた。
「海外の選手が日本の選手ともっともちがうのはゴールへの貪欲さ、ボールへの執着心などの気持ち。そこに身を持って気づけたことは大きかった」

この中島が左にいて彼を活かそうと考える以上、周囲は役割を分担したり、ある種の自己犠牲を貫こうと頭を働かせたりする。
最たる例は右サイドハーフの河野広貴だ。河野が中島との関係をどのように構築しつつゴールを狙い、そして湘南に勝とうとしているのかを、一問一答でお届けする。

◯河野広貴「次の試合は個人技が必要になってくる」

――ムリキにしても中島翔哉にしても、左サイドハーフは攻撃寄りでやらせてあげよう、という意図がありますよね。ほんとうは攻撃の力を存分に発揮したいところなんでしょうけれども、どうしても抑制するところは出てくる?
「そうですね、ふたり同時に、っていうのがいちばん危ないし。ここぞ、というときは出ていきますけど。あっち(左)では(中島)翔哉が持つし、ボールの動きが止まる一面もある。だから、あっちにうまくボールを運べるように、こっちはシンプルに、

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