【有料記事】Previewにかえて前節Playback◆この一年、実戦でサッカーのなんたるかを学んできたU-23の若者たち。その成果を夢の島で示せ/小川諒也、岡崎慎(2016/11/17)
J3第29節のvs.福島ユナイテッドFC戦で、FC東京U-23はたしかに成長を証明した。まず、この試合後の小川諒也のコメントを読んでいただきたい。
「セットプレーから点を獲れたということは、チームとしても成長している証だと思います。流れのなかの攻撃だけでなくセットプレーもあると相手に思わせたことが大きいですね」
今シーズンが始まったとき、U-23に集まった選手たちは、チームとしての練習もなく、ただがむしゃらに己の力を発揮しようとして、それすら相手の強さの前にかなわず、まるでサッカーをさせてもらえない状態だった。リーグ戦が進み、少しずつ個の力が通用するようになっていっても、試合には勝てなかった。なぜか。個の能力のぶつけ合いにとどまり、サッカーというゲームでいかに勝つかというところに十分知恵を絞ることができていなかったからだ。
しかし前節はちがった。どうすれば相手を凌駕できるか、福島の特長を頭に入れ、具体的な策を練り、セットプレーを含めて局面ごとの戦い方を考えたし、試合全体についても考えた。自分たちがチームとして相手を上回るにはどうすればいいかをはっきりと考えるようになったのだ。
小川は言う。
「1点め(の左サイドからのフリーキック)は相手のストーンの前にひとり入ってきてほしかったんですけど、マコ(岡崎慎)がそこに入ってきてくれて、しっかり合わせてくれた。2点めは相手のストーンのウラを狙っていて、林(容平)くんを狙ってそれがこぼれ、(ユ)インスが押し込んだかたちだった。そこにしっかり走り込んでくれたので、合わせるほうも合わせやすかった」
(残り 2002文字/全文: 2674文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ