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【有料記事】ブレないユース。率いた佐藤一樹監督、戦功を挙げた荒川滉貴、Jユースカップ後の言葉であらためて振り返るFC東京U-18(2016/11/23)

球際を大切にする佐藤一樹FC東京U-18監督の指導は一貫してブレがない。Jユースカップ決勝の試合後も、本質を重要視する姿勢に変わりはなかった。
「この際(きわ)の部分をやれなかったらクオリティは出ないと思うんです。際のところで相手より上回ることが、彼ら(選手たち)がやりたいことの土俵を拡げる、いちばんのベースかなと思います。小手先でやっても勝っていけない。策とか技とか巧さに走った時点で勝てる確率は一気に落ちる」

監督がブレなければチームもブレない。時間をかけて成長してきたことが、佐藤監督の言葉によってわかる。
「このチームは始動したときからある程度のベースはありましたけれども、月日を追うごとにスケールが上がってきた。きょうもそうですけど、ここぞというところでチーム全体で圧をかけられるというように、落ち着いてゲームを進められ、かつタフに戦える。誰が監督として座っていても、こういうサッカーを表現できる」
技術やフィジカルの成長も大事だが、サッカーというゲームを理解していかに勝つかを考える力が少しずつ身についてきている。選手個々人としてもチームとしても、日に日に賢くなってきているのではないか。

いい素材が集まっていることはたしかだ。しかしひとつの方向性に沿って力を伸ばし引き出していくことは容易ではない。
シーズン半ばでの体制変更に伴い、

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