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【有料記事/プレミア最終節第3報】ハートに火をつけた平川怜。「この悔しさは来年リベンジするしかない」「自分を変えたい」(2016/12/12)

12月11日の高円宮杯プレミアリーグEAST第30節を以てFC東京U-18の2016年は終わった。この最終節に勝ち、17日のチャンピオンシップに進出すればあと一試合できたが、その願いは霧散。高校三年生は悔しい思いを抱え、次の舞台へと赴くことになる。
同じカテゴリーで悔しさを晴らすことができるのは後輩たちだけだ。
「きょうの敗戦によって三冠は獲れなくなってしまった。この悔しさは来年リベンジするしかない」
敗戦について訊ねると、平川怜はこう答えた。口調そのものはいつものように平静でも、言葉には一歩踏み込んだ決意がにじんでいる。
「あした(12日)から(U-16日本代表の)チリ遠征もある。自分を上達させる――というか、自分を変えて、もっといい選手になりたいと思います」

ゴールキーパー廣末陸の「ひとり行け!」というシンプルな指示、黒田剛監督の「なんで歩いてんの、おまえら!?」という叱咤からも察せられるように、勝つための勘どころを心得たチームが青森山田高校だった。戦術のこまかさ、技術の巧さとは異なる勝負強さに敗れ、眼の前で歓喜の雄叫びを上げられたことによる刺激が、平川のハートに火をつけたようだった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

青森山田高校に勝てば優勝という一戦で、FC東京U-18はメンバーを変えてきた。ボランチの平川怜は左サイドハーフで先発。出場に際し、佐藤一樹監督から特に指示はなかったが、しっかりセカンドボールを回収して自分のところでゲームを落ち着かせようと思っていた、と平川は言う。
特に光ったのはセカンドハーフの序盤だった。周囲の選手とのコンビネーションで青森山田の右サイドを攻略、チャンスメークに奮闘していた。そしてこの時間帯に得点できなかったことを、平川は悔いた。

「前半は0-0でも問題ないと思っていました。後半、

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