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【有料記事/プレミア最終節第4報】敗れてなお晴れやか、キャプテン蓮川壮大。「またFC東京に戻ってくることができるように、一から見つめ直してがんばりたい」(2016/12/12)

得点が必要な終盤、怒涛の攻め上がりを見せた。

得点が必要な終盤、怒涛の攻め上がりを見せた。

12月11日の高円宮杯プレミアリーグEAST第30節が終わったあと、試合後に設けられた囲み取材の場で「たしかキャプテンになったとき『あまり外交的な選手が周りにいないので、自分がやらなきゃ』みたいな話をしていたと思うんですけど、そういう面で対外的にうまくやれましたか」と訊ねると、蓮川壮大は次のように答えた。
「はい。それはそうですね。なかなかそういうタイプがことしの選手には……。仲がいいのはいいことなんですが、オフでうるさい選手が多かったので、しっかりオンとオフの部分で、締めるところはぼくが締められればいいかと思ってキャプテンに名乗り出たんですけど。最終的にはみんながしっかりやってくれたので、特にぼくから締めることばかりではなかったんですが、キャプテンとしての当たり前の仕事、最後まで声を出すとか、そういうことはきょうもできたと思いますし、キャプテンをやらせてもらってほんとうにいい経験ができたと思っています」

公式戦に出る選手が高校三年生から中学三年生までの四学年。U-19フットサル日本代表やU-16日本代表に招集される選手がいて、J3のU-23にも多くの選手を供出し、U-18とU-23のみならず国体までが被ってしまう時期もあった。ほかにも学生らしく勉学に時間を割かなければならなかったり、トップチーム以上に出入りが激しく、またフル回転を余儀なくされた今シーズンのFC東京U-18をキャプテンとしてまとめるのは、ほんとうに難しかったにちがいない。自らもJ3リーグにエントリーし、いわきFCとの復興支援チャリティーマッチでは坂口祥尉、生地慶充、鈴木喜丈、半谷陽介、内田宅哉、大本竜司、松岡瑠夢、品田愛斗、小林真鷹とともに遠征するなど大忙しだった。蓮川は一年を振り返り、感慨深げだった。
「一人ひとりが意識を高く持って練習も試合もやってくれたので、ぼくから発信するというよりは、責任を持ってやってくれていた。キャプテンとしてつらい時期もありましたけど、みんなに助けられた場面もありました。みんなには感謝しかありません。
ほんとうにことしはいろいろな経験ができました。試合だけじゃなくて、公式の挨拶だとか、そういうところでもいろいろな経験をさせてもらいました。チームだけでなくスタッフ、応援してくれるファン、サポーターにも感謝したいと思います」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

その一年が、自ら与えたPKを決められたことによる失点で終わった。痛恨のプレーだった。
「悔いが残るのはやっぱりPKのシーン。最後、ぎりぎりまで粘って滑らなければよかったと後悔しています。この経験が次に活かすことができればいいと思うので、今回の失敗を次の大学に行ったときに活かせるようにがんばりたいと思っています。
(青森)山田さんの力強さに、

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