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【有料記事/2017シーズン新体制発表記者会見】J3の経験を糧にポジションを奪えるか。山田将之と内田宅哉の意欲(2017/01/21)

新体制発表記者会見で、昨年から始まったFC東京U-23によるJ3リーグ参戦に触れ、立石敬之GMが語ったくだりが印象に残る。
「いままでは夏場くらいまでにユースの選手を見極めてきましたが、さきほど何人かの選手からありましたけれども『一年めから競争に入りたい』と。彼らと契約を交わすときにも話をしたんですが、ぼくは、彼らを二年めの選手だと思っていますし、なかには、昨年から試合に出場しつづけて既にA契約になっている選手もいます。ことしが2シーズンめになるということを考えれば、各ポジションにそれぞれ特長がありますけれども、即戦力としてがんばってもらいたいと思います」
法政大学に在籍しながら特別指定選手としてJ3に出場していたセンターバックの山田将之は7試合475分。FC東京U-18から2種登録でFC東京U-23に参加したサイドハーフまたはフォワードの内田宅哉は12試合495分1得点。それぞれフルタイムに換算すれば約5試合ぶんの経験を、プロの公式戦で積んできた。J3が、そしてFC東京U-23がなければ、ありえないことだったかもしれない。

昨年のJ3で、山田は高さ、強さといった長所があることを証明したが、試合の途中で交替して力を出しきれないことがあった。この点を指摘すると、山田は「そこが課題だとわかった」と頷いた。
「そこに関しては足りない部分として、自分でも明確な課題に挙げることができました。このチームに加入する前にその課題を知ることができたのはとても大事なことだと思いますし、そこの改善に昨年一年間取り組むことができたので、まずは試合にフル出場して、ディフェンダーとして無失点に抑えられたらいいと思っています」

既にある程度の完成されたスタイルを持つ山田将之は、FC東京に於ける時間を課題の発見に用い、その露呈した課題の克服に、正式加入までの時間を費やした。またJ3の経験が成長に結びついた内田は高円宮杯U-18サッカーリーグ 2016プレミアリーグEASTで7得点の成績を残し、FC東京U-18からトップチームに昇格する4人めの存在となった。
有意義な時間を過ごしたからこそ、戸惑う期間をスキップしていきなりポジション争いに飛び込むことができる。

では、山田は何を持ってして森重真人、丸山祐市、吉本一謙、岡崎慎といったライバルが待つセンターバックで出場機会を得ようとしているのだろうか。
「セットプレー、

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